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シンママヒロイン5



レンちゃんが6年生になって、卒業したら交流も減っちゃうのかなぁと思うミシェルさん。
とりあえず来るべきレーヴェさんの誕生日の計画立てないとって思う。
そうだ、誕生日あったんだ。

レーヴェさんはなんか、1月生まれとかなイメージ。

朝の登校の時に途中までついてってレンちゃんから情報収集することに。

「ミシェル、レーヴェのことが気になるのね」
「/// 私も誕生日祝ってもらったからね!お返し!レンちゃんも、誕生日会楽しみにしててね」
「ふふ、楽しみにしてるわ。マリアのお誕生日会もしないとね」
「やったー!」

ちなみにヨシュア君の誕生日会は済ませてます。

レーヴェさんの誕生日は、当日は無理だったので1週遅れくらいになっちゃうけど、ミシェルさん手料理振る舞う。
ミシェルさんちで。
男の人に花束ってのもどうかなって思ったんだけど、薔薇7本の花束をプレゼントすることに。
密かな愛なんて意味があるけど、さすがに知らないよな〜って思いつつ。

食後にお酒。
レンちゃんとヨシュアが気を利かせて二人にしてくれる。

「朝までごゆっくり」はぁと

どうしようめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。

「えっと、改めて、お誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう」
「いえいえ」
「あまりこういう言葉、使わないようにしてるけど、マジでやばいと思った。おいしすぎた…」
「えへへ、良かったです。あ、そうだ」
「?」

薔薇の花束持ってくる。

「その、男の人に花束なんてとは思ったんですけど…何あげたらいいかわからないし…あの、いらなかったら捨てちゃってください。あ、でもお家に帰ってからにしていただけるとうれしいかも…」
「…捨てるわけないだろ。その…////」
「?レオンさんて、お酒弱いんですか?顔赤いですよ。まだ少ししか飲んでないですよね?」
「っ…」

レーヴェさん
これはどういう意味で渡してきたんだ?
期待してもいいのか?
意味なんてないのか?
他意のないただのお祝いの花束か?

色々恥ずかしくて口元を手で覆う。

ミシェルさん
どうしようレオンさんなんかめちゃくちゃ怖い顔してる。
捨てるのすらだるいんだけどとかそういうことかな。
やっぱり男の人に花束しかも薔薇なんてあかんかったかなつらい。
つーか吐きそうなのかな。

「あの…ごめんなさい…やっぱりこれはなかったことにしてください…」しゅん
「貰ったものは返せない」
「でも、いらないですよね…」
「そうだな」
「…」しゅん
「4本余計だ」
「え…」

4本抜いて3本の花束にする。

「これは俺の気持ちだ」

抜き取った4本をミシェルに渡す。
4本の薔薇、死ぬまで愛すって意味ね。

「レオンさんの、気持ち…って…え!?」
「…////」
「え…あの…」
「…7本に意味なんてなかったか?」
「…////」
「俺の勘違いか…?」
「////」ふるふる
「…」

いろいろ恥ずかしすぎてクッションに顔うずめるレーヴェさん。

「まさかレオンさんが、薔薇の本数の事まで知ってるなんて思いませんでした…」
「…レンの夏休みの宿題、見てたんだ」
「そうだったんですね。私に男性恐怖症ってハンデがあっても、その、想ってくれて嬉しいです。でも…」
「?」
「まだ話してない事があって…」
「…マリアの…父親のことか?」
「…」こくり

マリアの出生について話さなくちゃいけないと思う。
キリタニ氏には話さなかったけど。


複数人にレイ○されて出来た子だから、父親が誰かはわからないという事を伝える。
犯人達は捕まったけど、もう釈放されてる。
その一件から男性恐怖症になったことも。


「産むの迷ったし、両親にも反対されたけど、やっぱり殺すなんて出来なくて…でも、マリアにつらい思いさせるなら…産まないほうが良かったのかな、とか…」
「…」
「マリアに、父親のこと、本当のこと言えないのもつらいけど、こんな事本人に言えない…」
「…ミシェル、ごめん」
「え…!」


ミシェルのこと抱きしめる。
抱きしめる事への謝罪でした。


「レオンさん…い……ゃっ」震
「…ごめん」
「ご、ごめんなさい…や、やっぱり、好きでも、ダメなんです…思い出しちゃって…マリアのことだって」
「…辛かったな…中学生の女の子が、そんな…今だって、一人で抱え込んで…」
「っ…」ぐす
「もっと周りの人に頼れよ。…キリタニのことだって、利用してやればよかったんだ。本人だってそう言ってたんだろ。…俺じゃ、抱きしめてやることも出来ないのに…」


不本意だけど、好きだけじゃどうにもならないことって、やっぱある。


「…どうして…レオンさんじゃなかったんだろ…」ぐす
「…」


やっぱり、気持ちを知られないままのほうがよかった。
自分の気持ち殺してキリタニさんに甘えてればよかった。
想いが通じあっても、こんなの辛いだけだ。
好きなのに、触れ合えないなんて…


「…ミシェル、俺のこと見てくれ」
「え…。…///」


そういえば、人と、特に男の人と目ぇ合わせるの苦手だから、面と向かって相手の、レーヴェの目を見るのは初めてな気がしてすごく恥ずかしい。


「俺が怖いか」
「…す、すこし…」
「ミシェルに触れるのは他の誰でもない、俺だ。俺だけに触れさせてくれないか」
「は、はい////」


ぎゅ


「ミシェル…大丈夫か?」
「…」ぎゅ
「…」ぎゅ
「……」震


ミシェルから離れるレーヴェさん。


「あ…」
「無理しなくていい」
「わ、私だって、触れてほしくないわけじゃないんです…ごめんなさい…」
「いや…今わりと粘ってくれたと思うけど…そのうち慣れるのかな…」
「…」
「…わからないよな。…それでも一緒にいたいんだ。いいかな」
「わ、私のセリフです!」
「マリアのことも、マリアが父親のこと気にならないくらい、俺がマリアのこと愛すよ」
「!」


号泣ミシェル。


「い、今の泣くところか?!ミシェっ…!」


レーヴェさんに抱き付いてそのまま押し倒す。


「…発作起こすぞ…」
「…レオンさんは…今布団です…」
「…(布団かよ)」


起き上がるミシェルさん。

「…はぁ、、ごめんなさい」
「いや、大丈夫だったのか?」
「…その、自己暗示を…」
「布団か」
「…はい」
「いいけど…悪かったな、硬い布団で」
「でも、あったかかったです…///」
「(くそ、可愛い…)ミシェル、キスしたい」
「えっ///」
「ダメか?」
「だ、だめじゃないですけど、その、…私からしてもいいですか?」
「あ、あぁ…」

じっ…

「っ恥ずかしいから目ぇ瞑ってください!」
「む…これでいいか」
「…」

アラサーなのにすごい肌綺麗だしきめ細かいし、イケメンだしなんだこれ。
とマジマジ見てるとレーヴェさんの目が開く。

「きゃあああ!なななんで目ぇ開けるんですか!!!////」
「遅い」
「だ、だって…レーヴェさんの顔、綺麗だから、見惚れてたんです…」
「なんだそれは。ミシェルだって綺麗じゃないか。そこらへんの女優よりよっぽど綺麗だぞ」
「わ、私はあんまり化粧しないし、外にも出ないし、食事だってそれなりに気を遣ってるからです…」
「そうか…いやそんな話をしてるんじゃないだろ」

ばれた。

「ミシェル…ん」

目を閉じるレーヴェさん。

「////」

ちゅう

「…」

何事もなかったかのようにお酒を飲み始めるミシェルさん。

「…それは口直しされてるみたいで傷付くぞ」
「は、恥ずかしいんです!///」
「ミシェル、もう1回」

ちゅ…ちゅ…ぺろ

「!」がぶ
「っ」
「ご、ごめんなさい…」あわあわ
「いや、俺が調子に乗った…すまない」
「…」自己嫌悪
「ミシェル、好きだよ」
「…/// レオンさんってわかってれば、少しは大丈夫な気がします」
「そうか、進歩したな」
「あの、時間がかかるかもしれないけど、私、頑張ります」
「…あまり無理するな。ミシェルは自分のこと追い詰めることがあるから」
「はい」

その日の夜はミシェルさんと二人で寝ることに。
さすがにシングルベッドじゃくっつき過ぎて死ぬ気がするので、ミシェルさんの部屋に布団敷いて寝る。

朝起きるとミシェルの手を布団越しに握ってる。というか重ねて寝てるレーヴェさん。(ベッドの脇に座って寝てる)
身体痛めちゃうよ。って思う。
布団から手を出してレーヴェの手に重ねる。

「ん…」
「…」
「…おはよう、ミシェル」
「おはようございます」
「…大丈夫なのか?」

手、触れてるの。

「はい」手ぎゅ
「…震えてる」
「は、離さないでください…///」
「ミシェル…」

ベッドに手をついて、ちゅってする。
ちょっといちゃいちゃ。

朝ごはんはレーヴェさんちで作って、みんなで食べる。
レーヴェさんがミシェルにべったりなので、わりとバレバレ。

「ママとレオンおにーさん、前よりなかよしだね!」
「えっ///」
「ゆうべはお楽しみだったのかしら」
「レン…どこでそんな言葉覚えてくるの…」
「ふふ、ナイショよ」
「別に何もない」(性的な意味で)
「…」(何も無くはないでしょと思ってる)

というわけで二人の想いが通じ合った夜でした。

レーヴェさん

テラハにレーヴェさんが出てる妄想してた楽しい。

グラドルヒロインのやつ、下書きないけどあれで終わりだったんかな…なぞ。

つーかシンママヒロインはあれ、カテゴリ分けるの忘れてた。
あとで直そう。

シンママヒロイン4

お泊りBBQ当日は貸切なのと、部屋に余裕があるのでエステルとクローゼも参加。
アストレイ家、アガティ、エステルとクローゼとカイリ君たち。
クローゼとカイリ君たちは面識あるとよいよ。

当日、エステルとクローゼはアストレイ家に集合。

「「お邪魔しまーす」」
「いらっしゃい。もう少し待ってくれるかな…」
「久しぶりだな」

ミシェルさんもレーヴェさんちに。

「お邪魔します…あ」
「…あ、あんた!なんでここに…ヨシュアどーゆーこと!?」
「あ。えっと、お隣さんなんだ」
「本当に?」ジト目

文化祭の時は挨拶もしてなかったしね。
とりあえずヨシュアとの誤解も解いて、餌付けする()
少ししてアガティも来る。
みんな揃ったので、カイリくんちに行く。

バスの手配してくれてるカイリパパ。
通路にテーブルがあって座席が通路側向きのやつ。(?)

現地に到着したらさっそくBBQの準備。
炭の準備やら食器の準備やら、野菜切るやら何やら何やら。

「ミシェルさん」
「ふぇっ!いっ…」
「!す、すみませんっ」

野菜切ってるとこ話しかけられて指切っちゃう。
で、焦ったキリタニさんが包丁取り上げてミシェルの手を取って水道で洗ってあげる。
ミシェルの手を取って。

「!?」
「すみませんいきなり声掛けてしまって…ごめんなさい…」
「い、いえ…」
「血、止まったかな…」
「はい」
「一緒に来てください」
「えっ」

手をひかれてペンションの中に。
絆創膏貼りに。
その現場をアストレイの人達に見られる。
マリアを派遣するレンさん。

「す、すみませんわざわざ…」
「…」
「キリタニさん?」
「本当に、ごめんなさい…」
「そ、そんなに落ち込まないでください!全然たいしたことないですから…」
「責任取ります。結婚しましょう」
「そ、それ言いたいだけですよね!?///」
「バレたか…でも本当にごめんなさい」
「いえいえ」

そんなことより触られて不快感がない事の方が気になってしょうがない。
マリアがやってきて、事情話すと連行される。

たぶんマリアはミシェルが他の男の人といるのやだ派。
レーヴェのところに連れてくる。

「…えっと、マリア?」
「…」

マリア逃走!

「えっマリア?」
「ミシェル」
「は、はい」
「…大丈夫なのか?その、触られても…」
「えっと…はい」
「そうか…よかった、な」
「え…」
「運命の人、だろ」
「あ…」

全くもってその通りなんだけど、レーヴェに言われるとすごくモヤモヤするのは、自分がレーヴェのことを気にしてるから…?

レーヴェさんはレーヴェさんで、なんで俺じゃないのかなぁって。

準備も終わってBBQ食べ尽くして、ペンションについてる温泉に入って、それぞれ部屋で寛ぐ。
一応部屋の割り振りはあれど、あるお部屋はトランプやったり、男どもはお酒飲んだり。
ミシェルさん、外の空気を吸いにテラスへ。

星がきれいだー!
って思ってるとレーヴェさん登場。

「ミシェル」
「あれ、抜けてきたんですか?」
「あぁ。…少し飲み過ぎたかな」
「そういえば、顔が赤いですね。大丈夫ですか?」
「…あまり大丈夫ではないな…相当キてる」
「えっ…あの、お水持ってきます」
「いや、いい。ここにいて」
「は、はい…」

無言。

「綺麗だな…」
「はい、本当に…」
「…邪魔したかな」
「い、いえ!この星空独り占めするのは勿体無いですし、みんな呼んでこようかな…」
「もうみんな寝てるよ」
「えっ」

手ぶらだったから時間気にしてなかったけど、実はもう日付変わってる。
外出て3時間くらい経ってたりする。

「もう少し独り占めさせてくれ、ミシェルのこと」
「っ///や、やっぱりお水持ってきますねっ」

逃走。
きっと酔ってるから変なこと言ってるんだって。
台所に行くとグラス洗ってるキリタニ氏に出会う。

「ミシェルさん、まだ起きてらしたんですね」
「あ、はい…あれ、アガット君は…」
「潰れちゃいました」笑
「えぇ!そんなに飲んだんですか?」
「そのようですね。…ミシェルさんは、レオンさんといたんですか?」
「え」

何故バレたし。

「今、アガット先生のことしか聞かなかったので、知ってるのかなって」
「あ…はい、テラスにいたら、レオンさんもいらして…酔ってるみたいなのでお水を…」ジャー
「…ミシェルさん」
「へ?」
「行かないでください」

キスしてミシェルのこと軽く抱きしめる。

「!」
「他の男の人のところに行かないでほしい…ダメですか?」
「っ…あの、私、ごめんなさいっ」

逃走再び。
恐る恐るテラスに戻ってみるけどいなくなってる。
実はキスしてたの見られてた。

部屋に戻るけど誰もいない。
誰もいないってゆーか、マリアと同室なんだけど、まぁ他の誰かと寝てるんだろうけど。
この時間に一部屋一部屋開けていくのもなぁと思って、一人寂しく寝ることにする。

朝、少し早めに起きて温泉に入らせてもらうミシェルさん。

今日もう帰るけど、楽しかったなって思う。
キリタニ氏に触れても大丈夫だった。実際、嬉しくなかったわけじゃないけど、なんで、なんで

「レオンさん…」
「へっ」ばしゃ
「!?」

男風呂と女風呂、区切られてるだけで壁越しに会話できたりする。
上が開いてるから。

「あ、あ、わわっ私、もう上がります!///」
「お、おう…」

朝ごはん、みんなで食べるけど気まずい人が何人か。
マリアに心配されるミシェルさん。
また心配かけちゃったなぁって思うけど。

午前中は外で遊んだりして、帰ることに。
キリタニ氏とちゃんと話せないままだったので、後日会って話すことに。

「すみません、お時間作っていただいて…」
「いえ、ミシェルさんからのお誘いは初めてなので、嬉しいですよ」
「…」
「…あんまり楽しいお話ではなさそうですけどね」
「あ、あの、私、やっぱりキリタニさんとはお付き合いできません…ごめんなさい」

結婚しなくても、一緒に暮らすだけでも、好きにならなくても、利用してくれていい。くらいまで言われてたけど、やっぱりそんなこと出来ない。
だからもう二人で会うことは出来ないと伝える。

「…そうですか。はぁ」
「すみません、今までよくしていただいたのに…」
「いや、私が好きでしていたことなので」
「…」
「最後に一つ聞かせてほしいんですけど」
「は、はい」
「私のどこが不良物件だったのかなって」
「え…あの、正直言いますけど、超最優良物件ですよ!物件なんて、失礼ですけど…」
「そうですか…じゃあ、レオンさんにフラれたらまたアプローチさせていただきます」
「!!!」
「でもきっとそんな事にはならないんでしょうね…お似合いですよ」
「…////」

BBQの時に、ミシェルが若干自分に傾いてるのかなって思う事があったから、かなり強引に攻めてたキリタニ氏。
獅子の果敢には敵わない。

ちょっとクローゼ→キリタニ氏とか気になるけどクローゼって一人っ子だよなぁうーん…
デュナンがいるからいっか。

「でも、困った事があったら本当に声掛けてくださいね」
「は、はい…」
「隙があればすぐ落としにかかりますから」
「!!!」

コブラ並みの執着力よ。

ってゆーかアガットさんのこと書く余地がないな!
お友達ってことにしちゃおう!()

帰り道。

マリアのこと考えたらキリタニ氏と関係続けたほうが断然良かったんじゃないかなって思う。
レオンさんのことは、これはもう好きなんだろうけど、付き合うってゆーのは、できないし。
ってゆーかついこの前まで人を好きになる事はないって思ってたのになんなの!って思う。

「ミシェル!」
「!」


突然背後から腕を掴まれる。
少しの嫌悪感。


「悪い…。信号、赤だぞ」
「え…あ…」
「気をつけろ」
「はい…すみません…」
「…その、悪かった」
「え?」
「腕、掴んで…」
「そんなの、気にしてないです!ちょっとびっくりしただけで…」
「そうか…えっ」

泣き出しちゃうミシェル。
なんでレオンさんじゃないんだろうって。

街中なんだけど。

「ごめ、なさ…」
「やっぱり嫌だったよな、ごめん」
「…っ」ふるふる
「…歩けそうか?」
「…」こくこく
「じゃあ帰ろう」

いつまでも注目浴びてるわけにはいかないからね。
歩いてるうちに、だいぶ落ち着いてくるミシェルさん。

「れ、レオンさん…あの、急に泣いたりしてごめんなさい…」
「いや、俺が悪かった。申し訳ない」
「違うんです…」
「え?」
「…レオンさんのせいとかじゃないですから、気にしないでください」
「そうか…」

もう出会って1年経つなぁと思うとあっという間だったなって思う。

「もう1年経つな」
「え」
「二人が隣に越してきてから」
「あ、はい。私も今同じ事考えてました」
「そうか…あの頃は、こんな付き合うことになるとは思っていなかったが」
「そうですね、私も。…迷惑かけてばかりで申し訳なくなります…」
「迷惑だなんて…でももうすぐ終わるのかと思うと、寂しいな…」
「え…な、なんでですか」
「なんでって…恋人がいるんだから、誤解されるようなことは避けたほうがいいだろ」
「こ、恋人?え、レオンさん恋人が…そ、そりゃいますよね…」

なんで今まで考えつかなかったんだろう。
こんなイケメンに恋人がいないわけない。

「いや、恋人がいるのはお前だろ。…キリタニと…」
「へ?キリタニさん?」
「触れても大丈夫だし…泊りの時だって、その、、抱き合ってただろ…」
「あっ!あれは!その、気付いたらされちゃっただけで、ううう…思い出させないでください…///」
「…」

あかん。もう軽い女だと思われてる白目

「でも、もう二人で会ったりは出来ないって、伝えてきました…」
「…は?」
「気持ちには応えられないとお伝えしたんです」
「なんでまた…勿体なくないか?」

お前のことが好きだからだよー!!!!
なんて言えるわけないだろー!!!!
ばかやろー!!!!!

「…正直勿体ないことしました…何年後かにめちゃくちゃ後悔してるかもしれません…」
「なんだよそれ…」
「でも、このままキリタニさんに甘えてしまっても、後悔すると思って…」
「…」
「だから!まだまだご迷惑おかけすることもあるかと思いますが、よろしくお願いしますね?」
「…わかった」にこ←うれしい
「///」

この笑顔に弱いんだよなぁ。
普段わりと笑わないしな。

とりあえず誤解は解けたし、お互いやっと1からスタートな感じです。


シンママヒロイン3



「レンちゃん、バラフェスのチケット貰ったんだけど、一緒に行かない?」
「バラフェスって…バラのお祭りか何か?」
「そうそう」
「行きたい!」

レンちゃん、初めて会った時に貰ったピンクのバラに『かわいい人』って意味があるんだよって教えてもらって、薔薇に興味湧いた。
そんなわけで小学校最後の夏休みの自由研究は薔薇の花言葉を調べる事にする。
バラフェスへはバラへの興味と自由研究に添付する写真を撮りに。

ちなみに貰った薔薇はミシェルがドライフラワーにしてくれてとっといてある。

バラフェス行ってみたいなぁ。

資料作成中にレーヴェがやってくる。

「宿題か?」
「夏休みのね」
「…早くないか?」
「やらないよりいいでしょ。もう、邪魔しないで!」
「…本数でも意味が違うのか」
「そのようね。レーヴェもプロポーズする時にバラの花プレゼントしてみたら?」
「今時花貰って喜ぶ女性がいるのか?」
「あら、レンは嬉しかったわよ?」
「…」
「気持ちの問題でしょ?」
「そうだな。参考までに覚えておこう」

レーヴェさん、バラの本数インプット。

ある日ミシェルさん高熱で倒れる。
マリアとは別の部屋で寝てるけど、ベッドから降りようとしてバタンといく。
物音に気付いたマリアがミシェルの部屋に行くとマリアがぶっ倒れてる。
呼びかけても返事しない。
泣きながらも慌ててお隣へ駆け込む。
レーヴェしかいないけど、車出して病院に連れてってくれる。
お医者さんから風邪ですねって説明受ける。
薬飲んで安静にしてれば治りますよって。
ミシェルを連れて帰る事に。
ベッドの前で泣いてるマリア。

「ママ…ママ…しんじゃやだよぉ…」
「マリア、大丈夫だから…おいで。風邪うつるぞ」
「…」ふるふる
「…ほら」
「!…///」

マリアのこと抱っこして、リビングに拉致。
男の人に抱っこされるの初めてな気がして、照れくさい。

「…マリアがママのことつかれさせちゃったのかな…」ぐす
「そんなことないよ。マリア、たくさんお手伝いしてるんだろう?」
「もっともっとおてつだいしないとだめだったのかも…」
「マリア…」ぎゅ
「っ…マリア、ママにきらわれたくないのに…大好きなのに…きらわれたら一人になっちゃうよ…」
「ミシェルがマリアの事嫌いになるなんてありえない。絶対にそんな事ないよ。大丈夫だから、落ち着いて」なでなで
「…」しゅん
「…おかゆでも作ろうか。手伝ってくれるか?」
「う、うん!」

とは言ったものの手伝ってもらう事ないな。
おかゆとか。
炊飯器で炊けるしな。

米研いでしまった…

釜セット!

蓋を閉めて!

「スイッチ!」
「おーん!」ぽち
「よし、偉いぞ!」頭ぽんぽん
「えへへ」///

とりあえず大袈裟に褒めてみた。

「…では暫く休憩だ」
「はい!」
「ふ。可愛いな、マリアは」なでなで
「///」

マリアがコーヒー淹れてくれて飲むことに。
マリアはジュース。

「こーゆーときに、パパがいたらなぁって思うんだぁ…でも今日は、レオンおにーさんがいてくれてよかったぁ」
「俺もマリアがいてくれて助かったよ。ミシェルもそう思ってる」
「…ほんと?」
「あぁ。…困った事があったらすぐうちに来るといい」
「はいっ」にこ

でれっ(*´∀`*)
連絡先も教えておく。
ヨシュアとレンの連絡先は交換済み。

お昼頃にミシェルが目を覚ましてとりあえずお粥食べることに。
ミシェルさん意識が朦朧としてるけど。

「ミシェル、起こして大丈夫か…?」

こんなときにまた発作みたいなもの起こしたら大変なので。
病院に連れて行く時もお姫様抱っこはしたけど。
今も反応あるのかないのかわからないレベルなので、高を括って起こす。

「大丈夫そうだな…」
「ママ、あーん」
「ん…ありがと…」

半分も食べられないけど、とりあえずお腹に物入れたので薬も飲んでもらって寝かせておく。
まだ暫く寝てることを想定して、買い出しへ。
夕食作っておいて再びミシェルの家。
マリアもレン達と夕飯ご一緒することに。
マリア達がご飯食べてる間も看病。
お風呂もマリアはレンと一緒に入る。

ヨシュアがおにぎり握って、マリアに待たせてレーヴェに差し入れ。
飯も食わずに看病してたので。
(おかゆ食ってろってツッコミは無しで)

マリアが寝付くまでそばにいてあげるレーヴェさん。

「ママ、だいじょーぶかなぁ…」
「薬飲んだから、朝にはきっと熱も下がってる」
「うん…」
「大丈夫だよ」なでなで
「ん…」
「朝までいるから、もう寝なさい。マリアまで風邪引いたら大変だ」
「はぁい…」すやぁ

子どもができたらこんな感じかなぁというシミュレーション。
まぁマリアが子どもになってくれてもいいけどなくらいに思ってる。

深夜にミシェルが目を覚ます。
レーヴェさんベッドの脇に腰掛けて寝ちゃってるけど。
布団越しに、ミシェルの手に手を重ねてる。
夢の中で、顔が分からない男の人と手ぇ繋いで歩いてたのはこのせいかなって思う。

「…レオンさん…?」
「…ん…ミシェル…」
「私…」
「熱、下がったか?」ぴと
「!」
「!わ、悪い…」←今覚醒した
「…い、いえ」

びっくりしたけど。
あんま反応が追いついてないらしい。
熱計って、少し下がってて、お粥食べて薬飲む。

「今朝、マリアがうちに駆け込んできたんだ。ママが死んじゃうって言われた時は、心臓が止まるかと思った…」
「お、お騒がせしました…」
「ミシェルを運ぶ時、発作が出なくてよかった」
「…運ぶって…そんなことまで…///」

マリアが自分のこと責めてたことを伝える。
パパがいたらなぁって言ってたことも。

「っ…子どもにそんなこと思わせちゃうなんて、…」

布団に潜って泣いちゃう。

「ミシェルが悪いんじゃないよ」

布団越しに頭なでる。

「布団越しなら大丈夫なんだな」
「…」ぐすぐす
「…ミシェルのこと、抱き締めたいって言ったら、怒るか?」
「…はっ!?」がばっ
「…泣き止んだな」
「っ…///」

な、なんなの…
作戦なの?

本心です/(^o^)\

「…やっぱり、父親、必要ですよね…」
「…」
「手を差し伸べてくれる人がいると、甘えたくなる…」
「…誰か、いるのか?」
「…」

実はカイリパパにプロポーズされている事を伝える。
あの後も会ったりしてて、結婚しなくてもいいから、一緒に暮らしたいって言われたりしてる。

「…確かに悪い話ではないな」
「…ごめんなさい」
「何が?」
「レオンさんが、キリタニさんのこと好きなの知っててこんな話…」
「は?」
「え?」
「いや、…訂正しなかった俺も悪かったが、それは誤解だ」
「へ…」

色々訂正される。
ホモではない。ホモではないんだ!ということを。

「俺にだって、遠慮なく頼っていいから」
「は、はい…」
「マリアには朝までいると伝えてあるから、ソファ借りるぞ」
「え、あ、お布団敷きます!」
「いいよ。寝ててくれ」
「…はい」

わりとすぐ眠れて、起きたら微熱程度まで下がってる。
リビングに行くと既に起きてるレーヴェとマリア。
看病してもらったお礼言って、朝ごはん食べる。
レーヴェさんは夕方から仕事。

「あ、そういえばカイリ君のお父さんからバーベキューのお誘いいただいてるんです。夏休み、泊まりでって」
「おとまりなのー?!」
「泊まり?どこに?」
「キリタニさんが所有してるペンション」
「すごいな…」
「おにーさんも、ヨシュアくんも、レンちゃんも来れるよね!」
「休み合わせないとな」
「ぜったいぜったいお休みにしてね!」
「頑張るよ」

というわけで次回、お泊り!


シンママヒロイン2




運動会以来可能な限り保護者関連の行事に参加するようになるカイリパパ。(それまでもかなり参加はしてたけど
ミシェルさんは時間に融通がきく職業なので保護者会関係には毎回出席。
PTA役員とかになったりもする。
そしてミシェルの連絡先ゲットするキリタニ氏。
ミシェルのこと食事に誘う。
恋の相談かなって思う。
わりと近い日取りでランチに。
カイリパパの職場の近く。


「すみません、こっちまで来ていただいて」
「いえ、全然。ランチも美味しかったし。たまには私も外に出ないと」
「…引きこもりなんですか?」
「あはは…職業柄、引きこもってます」
「そうなんですか…ミシェルさん、単刀直入に言います」
「は、はい」きたー!


愛に性別は関係ありませんよ。
愛に性別は関係ありませんよ。
(反復練習)


「お付き合いを前提に、お友達から始めてくださいませんか?」
「愛に性別は関係…え?」
「性別?」
「え、…レオンさんとはどうなったんですか?」
「…は?」


ミシェルに勘違いされてたことがわかり、色々訂正する。
主に、僕はノンケですと。
彼は同性愛者なのかもしれませんがと一言添えて。


「そうなんですね…」
「むしろこちらが聞きたかった。レオンさんと、本当に何もないのか」
「え、やだ、何もないですよ…」


そんなこと言われると恥ずかしいじゃないか。
確かにレーヴェはイケメンだし優しいけども。
同性愛がどうたらこうたら言ってるけど訂正しないでおいてあげるパパさん。


「そうですか…で、返事を聞くのはまだ早いですか?」
「あっ…えっと…私、恋愛とかはする気なくて…」
「…恋愛しないけど、結婚したいとは思わないんですか?マリアちゃんの父親が欲しいとか」
「それは…」


マリアに父親が必要とは思ってるけど、どうにも男の人が苦手なミシェルさん。
実はマリアはれ○ぷされて出来た子。
子どもに罪は無いからって出産したけど、たまに後悔する。
マリアのことが嫌いなわけじゃない。
マリアに悲しい思いさせるなら生まない方が良かったかなとか。
マリアが小さいうちになんとか父親になってくれる人探そうかなとも思ったけど、身体が男を拒絶するというか。
昔は会話するのも困難だったし、うっかり触れられると蕁麻疹が出たりもしてた。


「…」涙目
「!すみません、込み入った話を。前提を変えましょう。結婚を前提に、お友達からお願いします」
「え、えっと…飛びすぎてませんか!?」


けっこん?!


「いや、恋愛する気はないと仰ったので…」


キリタニ氏はミシェルの事が好き。
ミシェルは恋愛する気はない。
でもマリアの父親は欲しい。
結婚すれば全部解決!
ミシェルがキリタニ氏のこと好きにならなくてもいい。
好きにしてみせます。


と、詳細までプレゼンされる。


「ミシェルさんにとっても、悪い話ではないと思います」
「そ、そうですね…///」


カイリパパいい人だし、将来安泰そうだし、とは思う。


「というわけで、これからもお誘いしていいですか?」
「で、でも…好きになる保証も、お約束も出来ません」
「はい。それでも、会っていただけるのなら嬉しいです」
「えっと…お断りする理由はありませんけど…///」
「よかった。それじゃあまた、お誘いしますね」


まさか自分がプロポーズされるとは…
レオンさんどんまい。(勘違い)


結構頻繁に誘われる。
時間が合えば行ってるけど、いや、でも友達とかとしてなら全然いいけど、好きでもないのに結婚っていうのはどうなのかなって。
そして好きでもないのに食事に行ったりするのも、期待持たせてるようで悪いかなって思いはじめる。


結構体力消耗する。


「はぁ」
「ママ、つかれてるの?お皿洗いマリアがやるからね」
「え、あ、ありがとう。別に疲れてるわけじゃ無いんだけどねー…一緒にやろうか」
「うん!そうだ、こんどカイリ君のおうちにあそびに行こう。ぜひ来てくださいって、言ってたよ」
「そ、そう」
「カイリ君のおうち、すっごい大きいんだよー」
「そうなんだ。楽しみだなー」


まさか外堀埋めるつもりか…考えすぎか…


しかしその頃


「カイリ、お父さん、マリアちゃんのお母さんと結婚したいと思ってるんだけど」
「だめ!」
「えっ…マリアちゃんのお母さんが、カイリのお母さんになるのは嫌?」
「マリアのお母さん、キレイだし優しいけど…そしたらオレがマリアときょうだいになって、結婚できなくなるからだめ!」
「あぁ…血が繋がってなければ結婚出来るんだよ?」
「そうなの?」
「うん」
「ならマリアのお母さんと結婚してもいいよ!」
「うん」


連れ子同士が結婚出来るの最近知った。


カイリ君ちに行く日。
玄関先でレーヴェさんにでくわす。


「あ、こんにちは…」


やばい、絶対マリア言っちゃうやつや!
恋仇だと思われちゃうやつや!(自分が)


「おにーさん、こんにちは!」
「こんにちは。お出かけか?いいな」
「うん!ママとねー、カイリ君ちに行くんだー」
「へぇ…」
「…お兄さんごめんなさい!事情はまたお話しします!」ダッシュ
「え…」
「またね〜」ひらひら


なんなんだ一体。


キリタニ家。
お庭で子どもたちが遊んでる間に、カイリパパとお話しする。
緊張。


「…」
「ミシェルさん、緊張してるんですか?」
「あ、あは…少し…///」
「意識してくれているなら嬉しいです」


にっこり


こわい、こわいよ。


「ママ〜!」


ナイスタイミングマリア!
話は流れる。




「また遊びにいらしてくださいね」
「は、はい。また…」
「またねー」
「おう、学校でな!」


気長に頑張ろうと思うカイリパパであった。
帰り、またレーヴェさんに出くわす。


「おにーさん!」
「…おかえり」
「おにーさんもおかえりなさい!」
「こんばんは」
「どうも。…楽しかったか?」
「うん!今度ね、夏になったらね、みんなでバーベキューしよーってお話ししたの!一緒に行こうね!」
「俺も?」
「うん!運動会のお昼のみんな呼んでいいって言ってたもん。エルも連れて来ていいって言ってた!」
「そうか、ならお邪魔しようかな」


ものっそ気まずいミシェルさん(勘違い)
いろいろ疲れた。まさか男絡みでこんな思いするとは。


そんな中、マリアがママの誕生日サプライズの計画を練る。


レーヴェさんちでお祝い決行。
レーヴェさん気合い入れて料理作る。
カフェの店員さんさんみたいなシャツに腰エプロン。(形から入るタイプ。


自分の誕生日祝ってくれると知ったミシェルちょっと泣いちゃう。


「ミシェル、いくつになったの?」
「レン、失礼だろ」
「いいじゃない、若いんだから」
「あー…18歳です」てへぺろ
「「「…」」」
「…ツッコミを…///」
「隠すほどいってないでしょ」
「…ご想像におまかせします」


ミシェルの年齢当てゲーム始まる。


「意外と30代とかね」
「化物だろそれ…」


こんなに若いのに30代だったらって話。


「実際、ミシェルさん学生でも通るくらい若く見えますよ」
「ははは…ありがとう…」
「で、実際のところいくつなのよ」
「…レオンさんより下とだけ」


レーヴェさん、自分より年下に小学生の子どもがいると知って結構ショック。
年下だとは思ってたけど。
あと、若いのに苦労してるんだろうなぁと。


ミシェルさん主賓だけど、お皿洗いすることを申し出る。
ヨシュアもレンもマリアも手伝おうとするけど拒否。
子どもたちは遊んでて、レーヴェがそれとなく手伝う。


「あの、一人で大丈夫です」
「うん」←やめない
「…今日はほんとにありがとうございました。料理、美味しかったし。レオンさん料理出来るんですね」
「嫌いではない」


マリアがレーヴェさんちに来て計画立ててたこと聞かされる。
本当にミシェルのこと想って考えてたとか。
いろいろ。(考えて)
嬉しくて涙が出てくる。


「…そ、そうだったん、ですね…」ぐす
「…」


頭撫でようと手を伸ばしたら猛烈に拒絶される。


「きゃああ!!!っ…っ……」
「み、ミシェル…?」
「ちょっと!何!?」
「ママ…?」
「!…マリア…はっ…」
「ママにさわっちゃダメ!」
「っ!」
「び、ビニール!ちょーだい!」
「えっ、えっと、あ、これでいいかな?」


過呼吸になっちゃうミシェルさん。
口元にビニールあててあげるマリア。


「ママ、大丈夫?いいこいいこ」なでなで
「…っは…はぁ…っ」ぎゅ


小声部隊
「ちょっとレーヴェ、ミシェルに何したのよ」おこ
「お、俺は何も…」


レンちゃんもヘルプに入る。
タオルとティッシュの用意。


「…もぅ、大丈夫そう?」
「はぁ…う、うん…ごめんなさい、取り乱して…」
「いや、俺こそすまなかった…」よくわからんが
「やっぱ何かしたんじゃない」
「そんなつもりはっ…なかったんだが…」しゅん
「レオンさんが悪いんじゃないんです!その、…私男の人に触られるのダメで…男性恐怖症みたいで…もっと早く言っておけばよかった…」


「「「…」」」


「やっぱり触ったんじゃないのよー!」激おこ
「すまなかった…」


触ってないけど。
傷つくレーヴェさん。


「いや、あの…レオンさんは大丈夫だと思ったんだけど…ごめんなさい」


女に興味無いと思ってるから、手ェ出すことは無いだろう(性的な意味で)と踏んでのちょっとした信頼。
俺なら大丈夫って信頼されてたようでちょっと嬉しいレーヴェさん。(勘違い)


「その、触られたりしなければ全然大丈夫なので…これからも仲良くしてほしいです…///」
「当然よ」
「うん」
「こちらこそよろしく頼む」


とりあえず和解。


からのヨシュアの高校の文化祭ね。
防災訓練、運動会、そのあと誕生日で文化祭ってかなりイベントあるね。


「いらっしゃいませ…ミシェルさん。マリアも…来ないでって言ったのに」
「レンもいるわよ」
「わかってるよ…」
「ヨシュアくんかわいい!かわいい!!!」


というわけで女装喫茶です。


「なんか目覚めそう…」
「ミシェルさん…なんかって…」
「……ちょっと触ってみていいですか?」
「え…僕は構わないけど…」


つん


「…」
「だ、大丈夫ですか?」
「う、うん…」


ぺたぺた


「ちょ、ミシェルさん…恥ずかしいんだけど…」


ぎゅ!


「!!!ちょ、ミシェ、」
「はいはーいセクハラはやめてくださーい」
「エ、エステル…」
「はっ!ごめんなさい…つい…でも大丈夫かも…」
「大丈夫じゃないっつの!」
「エステル、落ち着いて…」
「ヨシュア君!写真撮ろう!」
「エステル、カメラお願い」
「あ、うん。ハイチーズ」


エステル流され上手。


「ありがとうございます」


ヨシュア真ん中、その前にマリア、サイドにミシェルとレン。
ミシェルはヨシュアと腕組んだりしちゃって。
胸が当たってるんだよなぁ。


「…よ、ヨシュアの、浮気者〜〜〜〜〜!」
「えっ、かのじょ?!早く追いかけてあげて!」
「(誰のせいだと思って…)…行ってきます」


レンは早速撮った写真をレーヴェに送る。
写真見たレーヴェさん、死ぬほどヨシュアが羨ましい。
女装すれば俺も…いやいやいや。だめだろ。


レーヴェ>男性恐怖症治ったのか?
レン>さぁ…ヨシュアが女装してるからかもしれないし。
レン>いきなり知らない人に抱きつくわけにもいかないでしょう?
レーヴェ>そうだな
レン>帰ったら、試してみたらどうかしら


既読スルー。
レンちゃんはレーヴェのこと煽ってくスタイル。


ミシェルは興奮冷めやらぬ感じ。
文化祭一通り見て回って帰宅。


「ミシェル、ちょっとうちに寄って行きなさいよ。レーヴェ、もう帰ってるから」
「レオンさん?」
「ちゃんと治ってるか、確認したほうがいいと思うわ」
「そ、そっか…じゃあお邪魔しようかな」


というわけでレーヴェに触ってみようとするけどやっぱり無理。
嫌悪感が半端ない。


「うう…」
「…大変だな」
「そのうち触れても大丈夫な人と出会えるんじゃないかしら」
「そうだといいけど…そんな人いたら運命感じちゃうなぁ…」
「…」


レオンさん除外された感。


女装してないヨシュアのことも気になる。
帰宅を待たせてもらうことに。
ついでに夜ご飯作ることに。


「ヨシュア君おかえり!今日はごめんね…彼女さん大丈夫だった?」
「えぇ、まぁ」つやつや
「それで、試させてほしいんだけど」わしわし
「え…」
「…あれ?」
「ミシェルさん?」
「…ヨシュア君、なんかオスのにおいがする…」
「!」


エステルと仲直りエッチしてきたヨシュア君。


「だめだ…触る気にもならない……」
「あ、汗かいてるからかな、お風呂はいってくるね…///」


レーヴェに報告。
女装なら大丈夫っぽいって。


「そうか、残念だったな」


なぜだか安心しちゃうレーヴェさん。


「まぁ、急ぐ必要もないんじゃないか?恋人がいるなら別かもしれないが…」
「そう、ですよね。たしかに」


その日はご飯食べて、後片付けはしてくれるというのでお言葉に甘えて帰ることに。
?
治ったら不自由することもないんだろうけど、治ったところで男の人好きになるのかな?とも思う。
マリアには寂しい思いさせるかもしれないけど。って。
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