リチャードとお見合い結婚って、良いと思います。
現代パロで。
2人ともお金持ちの家で、もちろんリチャード家のほうが上だけど。
お見合いって言っても形だけで本人たちの意思なんて関係ない政略結婚。少なくともミシェル側に拒否権なんてない。
ミシェルはミシェルでずっと花嫁修行をしてきたし、16になったら結婚するってことだけは決まってたからそんなに気にならない。…こともないけどそう思うことにする。
社会勉強と称してバイトもしたりね。
一応リチャードのことも知ってはいるし。かっこいいし、優しいし。
というか自分には勿体なさすぎる人が相手でちょっとビビってる。
ちなみにリチャードは20代半ば、ミシェルは高校生。
リチャードとの同居生活が始まるわけです。いや、結婚生活か。
でもミシェルはリチャードに対して曲がった尽くし方しちゃう。曲がったというか、家政婦的な。
1週間くらい経って、ストレスからかミシェルが風邪で寝込む。ご飯作れない上に面倒かけてごめんなさいって感じ。
でもリチャードは気を遣わなくていいって伝える。面倒じゃないし。夫婦なんだから!みたいな。
で、体調戻ったらデートしようって話しになる。
そして期間限定のシュタイフ展に行くことに。
ミシェルの要望。
シュタイフ展のことよくわからないけど、捏造させていただきます。
一通り見て回って、満足したミシェル。
リチャードをほっぽったりも。
帰りに会場限定のシュタイフをプレゼントされるミシェル。
しかもお土産屋さんで「この子が一番可愛いですね」って言ってたベア。
感激してボロ泣き。
リチャードも泣かれることは想定外。
リチャードのことが好きになるミシェル。
でも父に対しての愛に近い。
残念。
リチャードも時間があえば学校帰り迎えに来てくれたり。そのままドライブとか。
代休で平日休みのリチャードが晩御飯用意して出迎えてくれたり。
徐々に仲良くなってく。
で、ある日共通の知人のパーティーに招待される。
それに合わせてリチャードがミシェルのパーティー用ドレスをプレゼントしてくれる。
で、シュタイフにもお揃いの服を製作。(ミシェルの手作り)
パーティーには間に合わないし、持ってく気もないけど。
主賓(♀)とリチャードは幼なじみで仲良し。
主賓はリチャードのこと好き。
で、その主賓が先にリチャードと踊っちゃう。
それがショックなミシェル。
落ち込んでその場から離れる。
そこにミシェルの幼なじみ(♂)登場。
ミシェルの幼なじみもミシェルのことが好き。
ミシェルのこと慰めてるとこをリチャードが目撃。ちょっとキレる。
「ミシェル、どうしたの?」
「あ、リチャードさん…ちょっと気分が悪くて…でももう大丈夫です」
「無理すんなよ。それじゃ俺はこれで」
「あ、ああ…」
「うん、ありがとう」
みたいなね!
「…仲いいの?」
「ええ、幼なじみなんです」
「ふーん」
「…どうしたんですか?」
「別に」
ちょっと不穏な空気漂う。
「リチャードさん…」
「何?」
「…冷たいです」
「そうかな」
「私と…」
「ん?」
「私と最初に踊ってほしかった、のに…リチャードさんが…」泣
「!」
「ごめんなさい…」泣
「いや、僕が悪かった。すまない。今日はもう帰ろう」
「え、でも…」
「帰ろう」
「は、はい!」
そんなわけで帰宅。
お互いに不愉快な思いをさせてごめんって謝る。
次回は絶対に最初に踊るって約束して、とりあえずその日はおしまい。
ちなみにまだ寝室は別です。
その数日後に幼なじみ(♀)がアポなしで訪問してくる。
リチャードは不在。
とりあえず追い返す理由もないので家に上げる。
で、勝手に家を散策されて寝室が別ってこともガンガン突っ込まれる。
あんたのことなんか大切な取引先からお預かりしたご令嬢程度にしか思われてないただの飾り!愛なんて一切無い!リチャードは私のもの!
とか色々暴言吐かれまくって挙げ句の果てにシュタイフ強奪される。
奪い返そうとするも逃げられる。
号泣しながら夕飯の準備するけど手につかない。
そこにリチャード帰宅。
「ミシェル?!」
「…」泣
「どうしたの?泣いていたらわからないよ」
「何でもないです…」
「そう…疲れているのかな?あとは僕がやるから、少し部屋で休むといい」
「え、えぇ」
で、部屋まで付き添い。気づく。
「…今日誰か来たの?」
「い、いえ」
「そう…シュタイフは?」
「あ…ごめんなさい、なくして…しまって…私の不注意です」泣
「なくしたって、外に持ち出したの?」
「え、…はい…」
「今日行った場所は探した?それとも探すほどのものじゃないかな」
「そんなことありません!」
「ならよかった」
「あの、また明日ちゃんと探します」
「うん」
そして翌日、リチャードには言わずに勇気を出して幼なじみ♀の家に行く。
しかし本人不在。
家で待っててもいいとのことでお言葉に甘える。
そして何故か本人がリチャードを連れて帰宅。
「浮気」の二文字が頭をよぎる。
「ミシェル、来てたのか」
「あの…」
「何か用かしら?」
「あの、突然押しかけてしまって申し訳ございません。お話があるんです。その、二人で」
リチャードには一時退席してもらい、シュタイフを返してほしいと伝えるも、シュタイフ持ってリチャードのとこに行って訳わかんないことを言い始める。
「リチャード、このシュタイフ、ミシェルさんがくれたのに返してなんて言うのよ。酷いと思わない?」
「ミシェルが…?」
「私そんなこと言ってません!」
「嘘よ!これはもう飽きたからいらないって言ったじゃない!」
「言ってません!返してください!」
「…返してくれないか?」
「どうして?!私よりあの子を信じるの?なんであの子と結婚したの?好きでもないくせに!」
「僕はミシェルを愛してるよ」
「リチャードさん…あぁ!」
シュタイフの腕を引きちぎる。
「なんてこと!」
「知らない!もうこんなのいらない!帰ってよ!」
シュタイフを投げつけられて、とりあえず帰宅。
ミシェルは号泣。
何気なくミシェルのことを抱きしめながら慰めるリチャード。
「あの、私も、リチャードさんのこと愛してます…」
「本当?」
「はい」
そして初ちゅう。
夜はまだ。
ミシェル的にはもうバチコイ状態。
とりあえず続く