ここは原発最前線の町

土曜日は高速バスで上京の予定でした。
安く上げようと６時の高速バスを予約していていて、少し仮眠したら５時には家を出るつもりだったのです。
ところが、起きてみたら７時。
どうやら仕事でマナーモードにしていたのをそのまま忘れて寝てしまったらしく。
とにかくアラームが鳴ったのかどうかも解らないまま、大慌てで家を出ました。
その後は正直思い出したくないくらいのドタバタであったのですが、なんとか昼には東京に着けました。
結局、新幹線で行くのと変わらないくらいのお金がかかってしまいました。
私は、よくこういうことがあります。
急いで、焦って何とかしようとした結果、実は遠回りであった。とかムダなことであった。とか。
場を読めずに自分から負けに行ってしまうこともチェスやゲームでしょっちゅう。
目先の事だけ考えてしまうからだと自分でも思っています。

福島では来年の米は全袋検査を行う計画だそうです。
安全宣言が出た後、規定値を超える米が出たからで、来年以降は基準もさらに厳格化されるとのことですから、米を含む野菜その他福島農産物の出荷はかなり厳しいものになりそうです。
あくまで個人的な意見ですけれども、福島県はちょっと焦っているんじゃないか、と思います。
早く福島元の福島に戻りたい。戻したい。
福島は大丈夫だと思いたい。
そんな焦りから除染や土壌検査、調査が不十分のまま作付を行って結果、信用を回復できなくなってしまった。
これは多分にちゃんと最初に補償をの話をしてくれない国と東電が悪いのですが、焦って信用を失うより今年一年は低量被ばくや農作物の放射性物質の影響を調べる年と割り切った方が良かったのかもしれないと思います。
細かく調べてデータを取れば、そしてそれを公開すれば今後の放射能の研究に大きく役立つでしょうし、多くの人に安心して福島に来てもらえるように、福島のものを食べて貰えるようになると思うのです。

急がば回れ、という言葉はまさに真実で、焦りすぎは結局、損をすることになると正直身に染みてます。
福島と放射性物質との戦いは長期戦になるのですから、まずはじっくり足元を固めた方がいいのではないかと、個人的には思います。

東京での用事はなんとか予定の半分はこなすことが出来ましたが残りは日を改めることになってしまいました。
もう一回東京に行かなくてはならない分も含め、本当に高くつきました（＾＾；）
まあ、楽しかったから良いのですけどね。