ここは原発最前線の町

昨日、職場の友人から誕生日のプレゼントをもらいました。
お子さんが選んでくれたらしいプレゼントは、私にはちょっと可愛すぎるかもしれなかったですけど、とても嬉しかったです。
家族以外から誕生日プレゼントを貰うのも思えば多分、何年振りです。

昨日から田村市の小学校と幼稚園は冬休みが終わって新学期が始まりました。
今は二期制なので、正確には新学期じゃないですけど。
まあ、それはさておき子供達は元気なもので、震災のことももうだいぶ忘れてきているようです。
勿論、地震の恐怖は心に残っていますが、あんまり地震が多すぎて震度３くらいでは気にしなくなっているのは良いのか悪いのか…。
実際のところ、田村市にとっては東日本大震災は少し大きくて長くて怖い。けれど普通の地震でしかありませんでした。
子供達の多くにとってもきっとそうだったでしょう。
何で外に出られないのか、何で逃げなくてはならないのか。
それをおぼろげながらでも理解できるようになったのは、きっとかなり後の事だったと思います。
今も、小さい子たちは解っていないでしょう。

だから。私達の方が震災から時間が流れているのに、逆に記憶が消えないどころか蘇ってくるのはあの時、何があったかが解る故なのかもしれません。
正直な話、今もあの日が近づき、あの日と同じような時間になると、なんだか言われもないような嫌な気分になります。
津波の被害を受けられた方や、今なお家に戻れない警戒区域の方達に比べると甘い話だと解っていますが、それでも、一年前と違う冬が身に染みているのが正直な話です。

今日で、震災から１０カ月。
阪神淡路大震災があったのは今と同じ冬でした。
きっと神戸で被害に会われた方々も同じ気持ちだったのだろうな。いや、もっと辛かったんだと思うと、やるせない気持ちになります。
それをこの地震に合うまで気付けなかった自分にも情けないです。

でも、この一年で誰かが誰かを思う気持ちは、人の心を温める力になると知ることも出来ました。
たくさんの人に支えて貰って今、私はここにいることができます。
今度は誰かを支えることができるようになりたいと、誰かの心を温め喜びを与えられるようになりたいと心から思っています。

色々、いろいろ、イロイロ本当に色々言いたいことや不満、不安は尽きませんが、でも前を見て進まないといけないですね。

ちなみにこのプレゼントはメガネ入れ。
「せんせーにはきっとピンクのくまさんがいいとおもうんだ」
と力いっぱいお母さんに主張して選んでくれたんだそう。
大事に使いたいと思います。