話題:今日見た夢
夢を2つ見た。ひとつ目。
たぶん都会?なのかわからんが、やけにメルヘンちっくな街があったわけ。
ファンシーなおうちやお店が並んでるようなエリアが突如現れるような、街。
でもそのファンシーなエリアは寂れてる。おうちもお店も寂れてる。
見た目はメルヘンちっくなのだが、置き去りにされた街って感じで人もまばらで。
そのファンシーエリアのほど近くにはオサレな複合ビルがある。明らかに最近出来たらしい、複合ビルだ。
外観はオサレでモダン。10階建てか?もっとあるかも。
1階〜5階までがショッピングエリアで6階から上が、ホテルになってるとかいうやつかもしれん。
その複合ビルに人が次々と吸い込まれていくように見えた。
ファンシーエリアのおうちやお店にはネットが広範囲にかけられていて、よく見るとそれぞれの入口には鎖がぐるぐるに巻き付けられている。
ドアには管理者の貼り紙。
再開発による立ち退きを迫られて→今やもぬけの殻になった、そんなエリアだった。
ファンシーエリアは街の通りなのだが、その一角だけ時が止まっている。このネットがかけられている場所は昔の街なんだ。
通りは生活道路なので広くはないが、近くにある可愛いレンガ色のマンションもおそらくそのエリアに含まれるのだろう。気持ち悪いくらいに静まり返っている。
再開発エリアだから当然、人気なんてない。ネットをかけられたファンシーエリアを通る。足がすくむ。
通りの出口近くに、インパクトあるメルヘンハウスがあった。複合ビルの近くにそれはあった。
童話に出てくるような赤い長靴を横倒ししたデザインに、白い平べったいドームがついた平屋のおうち。長靴が玄関になっている。
玄関や庭には陶器の妖精(見た目がカラフルなサンタクロースみたいなやつ。名前忘れた)が何個かあったが、煤けてたり所々割れていたりしている。
その「長靴の家」は長靴部分が倒壊しそうになっていた。長靴部分がドームに向かって倒壊しそうになっているのだ。
ネットがかけられているとはいえ、怖い。
その反対側にはお店の跡がある。何屋さんだったかわからないが、めちゃめちゃメルヘンなお店だったもの。
こっちは頑丈なのか、外観が寂れているだけでよく見ないと、もぬけの殻だとわからない感じ。鎖と貼り紙で判断つく感じだった。
再開発エリアは建物全体にネットがかけられている場所と、ただ鎖でぐるぐるに巻き付けられている場所とがあるようだ。
この夢、画面がフィルターがかかった感じがして少しぼんやりとしてた。
異様に眩しかったのを覚えている。気持ち悪いくらいに無音だった。
この場所、平野さんのフードエッセイ「犬かよ。」に掲載されていた麻布台落合坂の再開発前の写真にすごい似てました。
再開発前の落合坂と伊東市を足して割ったみたいな感じだったんだよ。あのメルヘン感はたぶん、「犬かよ。」の写真で見たレジャーランドな伊東っぽい。
夢2つ目。
ひとつ目の夢と少し連動?している夢だった。おそらくひとつ目と同じ街の違う場所。
自分は男子高校生だった。
週末なのか、街を散策?している。とにかくぶらぶらしてる。
徒歩で来たのか、チャリで来たのか定かじゃないが自転車ないからたぶん徒歩。
再開発前のファンシーエリアからかなり離れたところに、寂れている温泉地らしきエリアがあった。人はまばら。観光客もほとんどいない、見るのは湯治客?の年寄りばかり。
異世界に迷いこんだ感じになった。こんな場所、この街にあったか?…っていう。
この街には温泉地なんてないのに(地図にない場所)、寂れた温泉地が目の前にある。ホテルはなくて旅館ばかりの小さな温泉地。
自分は変なところに迷いこんだと焦った。
いつの間に、こんな場所に来たんだと。この夢もフィルターがかかったような感じで画面がぼやけてた。
音も籠ったような風にしか聞こえない。夢の中では音がほとんど感じられなかった。自分の周り半径2mくらいまでしか聞こえないような、感じ。
どうにかしてこのヘンテコな温泉地から出ようとしたが、どうやっても出られない。
橋を渡ると温泉地からは抜け出せるはずなのに、ループしてる。何回ループしたんだろうか、疲れてヘトヘトになってしまった。
橋の近くにあるベンチにへたりこんでいると、ひとりの女がこっちに向かってきた。明らかに浮いているその女は白い仮面を着けていた。
「ここから出られないのか?」
仮面の女はいきなり話かけてきた。不思議なことに怖くはない。見た目は怪しいのだが、何か知ってるように見えた。
仮面で顔を隠してるので年代はわからないが、20代後半〜アラサーくらいか?
男子高校生な自分は「何回やってもここから出られない、どうしよう」とあっさり言った。
すると仮面の女は「こっちに来れば出られるはずだ。ついてこい」とそっけなく言うと、温泉地の奥へと誘導した。自分は「方向逆じゃね?」と困惑したが、とにかく後をついてくことに。
目的地までそこそこ距離があった。その間に自分は女の名前を知った。「鼎(かなえ)」というらしい。どうやらかなえさんは自分見たいにヘンテコな世界に迷いこんだ人を元の場所に戻す仕事?をしているとか聞いた。
名前は本名ではなくて、仕事上での名前であることも。本名だとめちゃめちゃ都合が悪いとか?仮面を着けてるのもそれでなのか?素性を知られたくない仕事らしいのはわかった。
しばらくすると1軒の古びた立派な旅館に着いた。
旅館の女将は鼎の姿を見るなり「さぁ、鼎様。お入り下さいませ。彼を元の世界に戻しにいらしたのでしょう?」とわかっているようだった。
女将に案内されるがままに旅館の奥に通される。旅館は知ってる旅館じゃなかった。まるで迷路のようになっている。
女将がいないと目的地には着けないくらいに入り組んでいる。女将は鼎に「鼎様、ここから先は鼎様と彼(自分)だけになります。行き先を間違えたら2度と彼はここから(この世界)から出られませぬ。鼎様、お体に無理をせぬようお願い致します」自分は何がなんだか意味不明だった。
鼎はチラッとこっちを見て言った。「これからこの部屋で私の後を忠実について行って貰いたい。でなければお前は下手したら世界から出られないばかりか、死ぬぞ」
部屋には無数の石畳があった。なんかこれ、インディ・ジョーンズで見たことある。順番通りに石畳を踏まないと罠にハメられて死ぬやつだ!
なんでそんな物騒なもんが旅館にあるんだよ!心臓がバクバクしてる。
鼎は淡々と言った。「石畳には文字が書いてある。序盤は簡単で間違ってもまだ大丈夫だが、後半踏み外したら一発で終わりだからな。そのダメージは全て、私が受けることになる」
だから女将は「お体に無理をせぬよう」って言ってたのか!このゲーム、難しすぎないか!?ミスしたら鼎さんが物理的に傷つくってことかよ!?
ヒヤヒヤしてきた。鼎さんの通った通りにゆっくりと石畳を踏んでいく。序盤は確かに簡単だった。
なんとか後半まで到達。後半は石畳が少し大きくなり、それなりに運動神経がないとゲームオーバーになる。
鼎さんは手慣れているせいか、慎重に行っている。自分はというと鼎さんが通った順番を覚えながら石畳を踏んでるので頭が真っ白になりかけている。
終盤まで来た。鼎さんは何の躊躇いもなく石畳を踏んで、ゴールに着いた。後は自分だけだ。
正解の石畳を踏もうとした瞬間、コケて不正解の石畳に手をついてしまった。
鼎「早く石畳から手を離せ!」
急いで離して正解の石畳に着いたはいいが、目の前には罠をギリギリかわして腕を押さえている鼎さんがいた。よく見ると左腕から血が出てる。
「鼎さん…?まさか」
「さっきの罠でケガしただけだ。もうお前は元の世界に戻れる」
「その血、止血しないとマズイよ!だらだら出てきているし、無理しちゃダメだってば!」
無我夢中だった。来ているシャツを破くと、鼎の左腕に応急措置でぐるぐると巻いて上げた。これで血が止まればいいのだが。
部屋の外に出た。振り返ると鼎さんの姿はそこにはなかった。元の世界に戻れた?
風景はいつもの風景なのだが、あっちにいる鼎さんは大丈夫なんだろうか…?
夢から覚める前、旅館の女将が鼎さんを救出しているところで終わった。
女将さんは手慣れた様子で「元の世界に戻す水先案内人も大変ですねぇ。鼎様、今病院に連れて行きますゆえ」と鼎の体を支えるようにして歩いてる。
「思っていたよりも体へのダメージが深いみたいです。しばらくは案内人やめた方がいいですよ」と女将は忠告していたが、鼎は何かあるのか「こっちにも事情があるからな」とはぐらかした。
女将は鼎のことを十分わかっているようだった。人前で鼎が仮面で顔を一切見せない理由を知ってるぽかったし。
ひとつ目の夢に出てきたファンシーエリア、「犬かよ。」をペラペラ見返したら麻布台落合坂の再開発前の写真の雰囲気まんますぎてビビった。本当に昔の街。
写真にあったえんじ色のマンション、色は違うが雰囲気は同じ。
落合坂エリア、今は再開発で何もないというのは「犬かよ。」で知ったな。