スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

これぞ風評被害

カツオが美味しいシーズンです。
いわき、小名浜漁港もかなり津波の被害から立ち直り21日にカツオの初水揚げが行われました。
震災前のカツオの
卸値はだいたいキロあたり500円前後。
福島県内ではほぼ同じ値段がついて、ら・らみゅうやスーパーなどに並んでいます。
しかし、築地市場では最後まで買い手がつかずキロあたり100円から150円だったとか。

でも、これには納得のいかないカラクリがあります。
このカツオは八丈島沖で獲れたもの。
ほぼ同じ時、同じ場所でカツオを獲り、千葉で水揚げされた品は例年と同じか、それ以上の値がついたそうです。
勿論、カツオの検査はしっかりと行われ、全て検出限界以下。
しかし、福島を経由したというだけで、値がつかなくなるのです。

大震災と原発事故以降、福島県内全域は多少差こそあれ、放射性物質の影響を受けています。
ですからどこぞの市議さんではありませんが、、福島県内が放射能の汚染地域と言われるのはまあ仕方ないかもしれませんし、放射能の影響が心配なお母さんが、福島県産を購入しないという選択肢をとっても私はそのことを批難するつもりはありません。
ですが「福島県を経由した」というだけでまったく同じ品物の値が下がったり、あるいは値がつかず廃棄処分されたりするのはこれこそまさに風評被害ではないでしょうか?
築地の仲卸の皆さんも、安心して消費者に魚を食べて貰いたいという思いから買い控えたりするのでしょうし立場も解らないでもないですが
「福島県産」
だから拒否するのではなく、同じするなら数値で科学的に拒否して欲しいものだと思います。
福島県の農業も漁業も畜産業も。基準値超えのものを出荷するようなことは今後決してしてはいかないし、しないと信じていますから。

もし、それをするようなことがあったら、その時は同じ福島県民であろうと批難されてしかるべきだろうと思います。

悪事は隠してもいつかはバレるもの。秘密はいつか漏れるもの。
だったら正直に伝え向き合った方が傷が小さくて済むとこの震災で私達は学んだ筈ですから。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2012年05月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ