自分の足元すら見えぬ
ぬらりとした暗闇の中を
ぎら、と光る
僅かな
けれども
確かな存在感の在る
燈を目指し
腕を伸ばしてみるも
其の指先は
闇に吸い込まれ
見えなくなつた

嗚呼

我は今
何処へ居るのか
何処へ進んでゐるのか
我の行く先には
何が在るのだ
何が居るのだ
我は今
何故進もうとしてゐる
何故藻掻き苦しむ
我は一体
何時辿り着くのか
何時解き放たれるのか
我は此から
誰と出会うのだろう
誰と別れるのだろう

我は

我は、本当は
どうしたいのだろうか