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自信がないんだ




 授業が終わり、帰り支度をしていた俺は、クラスメートの女子に言われて校舎裏に行った。
 そこに待っていたのは見たことない女子。たぶん、一年。アノ女子の後輩かなんかだろうな。

『あ、あのっ! 突然すみませんッその……っ付き合ってください!!』

 叫ぶようにそう言った女の子は、ほっぺた真っ赤にして、目にうっすら涙まで浮かべて……。

『それ、何の罰ゲーム? ひどい事させるヤツもいるな』

 自慢じゃないが俺はまったくモテないヤツだと親友に太鼓判を押されてるんだ。ったく、こんな幼気な後輩に何やらせてンだか、アノ女子は……、と溜息を吐きながら目の前の可哀想な女の子の頭を撫でてやってたら。

『――ッ! ひどいですっ振るならはっきり言ってください!!』

――パンっ

『……え、ぇ?』

 何が起こったのか一瞬分かんなかった。何で俺、叩かれなきゃいけねぇの? つか泣きながら走り去るな! 俺が悪いことしたみてぇじゃんかっ
『アンタって……サイッテェ』

 と、クラスメートの女子に睨まれ。

『それはオマエ、ヒデェだろ……』

 クラスメートの男子には呆れられ。

『バカじゃね。ンなのオマエが悪い』

 親友には盛大にバカにされた。



 どうやら俺は、あの女の子に本気でコクられてたらしい。

『でも、俺、ベンキョも運動も並で、顔もフツーなんだろ? いつもオマエが言ってンじゃん。告白されるなんて思いつくわけねーだろっ』
『まぁ、な』

 ぶつぶつ呟いてる俺を、親友は頬杖付きながらニヤニヤ笑って眺めてやがる。……そんなに俺がオカシイか。

『自信、ないんだ……よ……』

 存外小さくなってしまった声に、頭を撫でられる。それが何だか気持ち良くて、俺は微睡みに落ちていく。その耳元で何か囁かれたけど、ぼんやりした意識の中じゃ、聞き取ることはできなかった。



『それでいい、オマエは俺のモノだ……コイビトなんて作らせねぇよ』







 ―――――

 一度、手違いで全消去してしまってかなりショックでした……。
 なんか最近毎日SSだな。SS祭り?



 サイトにSS部屋作ろうかな。

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