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season3 第7話(3)

―――数年前。都内某所の雑居ビル。

当時の鼎はイーディスが運営する人間・怪人両方を対象とする、復讐サイトの事務所にいた。


事務所のインターホンを押すと、気さくそうな女性の声がしたのを覚えている。

インターホンの声に案内されるがまま、鼎は事務所の中へと入った。質素な事務所だった。


そこに「イーディス」がいた。


「あなたが紀柳院鼎さん?私は『イーディス』と言います。ハンドルネームみたいなものだけど、イーディスと呼んでいいですよ」
「そ、そうですか…」
鼎は戸惑いを見せる。


イーディス…。


イーディスは鼎をパイプ椅子とテーブルがある場所へと誘導する。
「そこに座って下さいな。あなたが復讐代行実行者になりたいというのであれば、このサイトの運営の一員になるということになりますが……いいかな?」

「……はい」
自信のない声だった。当時のイーディスは鼎がなぜ仮面で顔を隠しているのか、言及しなかった。

イーディスが彼女の仮面について言及するのは、鼎がイーディスの仲間になって少し経ってからだった。



「ねぇ鼎。前から思ってたんだけど…なんで仮面を着けてるの?復讐代行実行者だから?それに…だんだん夏が近づいているのに長袖に手袋…暑くないの?」

鼎はジリジリとイーディスに接近した。この時、初めてイーディスは鼎の圧に負けたという。
仮面姿ゆえの威圧感なんだろうか。


「どうしても知りたいのか?イーディスのことだから、ある程度は調べていたと思っていたんだが…。
知ったところで…闇を見ることになるぞ」

今まで敬語だったのに、口調が冷淡になった。もしかしたらこれが鼎の本来の話し方なのかもしれない。


「…教えてよ。私達仲間でしょ?勿体ぶらないで話してよ…」
「…そこまでしてまで聞きたいのか…。いいだろう。…座ってもいいか?立ち話はキツいんだ」


立ち話はキツいってどういうことなんだろう。


鼎は椅子に座り、淡々と話始める。

「私はある怪人案件で全身に火傷を負った。顔は大火傷だ。そして…両親を失った。悲惨だった。
私は全てを奪った怪人に復讐したくてイーディスを訪ねたんだよ」
「…鼎、だから長袖に手袋……」

「火傷の影響で暑さや寒さの感覚がかなり鈍ってるんだ。それにこの火傷の跡を人には見せられない。
顔は大火傷だからなおさらだ。仮面なしでは人前には出られないんだよ…」


全身火傷に加えて顔は大火傷、両親を失ったとか初めて聞いた。怪人案件の中でもランクは上位。


「鼎…素顔見せてと言われたら嫌?」
「悪いが私が心を許した人間相手じゃないと…無理だ。私の素顔を見た者は『化け物』扱いするからな。だからあまり信用していない」

だからガードが堅いのか…。頑なに人前で仮面姿なのには理由があったんだな…鼎は。


「安易に素顔になると目にもダメージが影響してくるからな。火傷のダメージは深刻なんだよ」
「そ…それでよく生きてたね…。あんたが復讐したい理由はそれだったんだ。全てを奪った怪人に対する復讐」



それから1年半ほど経った。イーディスの事務所に鼎がぱたりと来なくなった。
この頃鼎は御堂の必死の説得を受け、復讐代行からは退いている。

この当時、イーディスは孤高の科学者Dr.グレアを仲間にしている。グレアは滅多に事務所には来ないが、イーディスとは頻繁に連絡していた。


「グレア、鼎が来なくなった。あいつについて調べてくれる?もしかしてだけど…鼎…ゼルフェノアの隊員なのかなって」

「ゼルフェノア本部のHPにそれらしき人物の写真が掲載されているんです。白いベネチアンマスクの女性でしょう?鼎さんは」


イーディスはゼルフェノア本部公式HPを見た。
確かに最近の活動記録の写真に、他の隊員と一緒にその仮面の女は写っていた。


イーディスは「どういうことよ!?」となりながら写真を分析。すると写真の人物は紀柳院鼎と一致。


「あの女…私を裏切った」
「画像が一致したのですね」

「ゼルフェノア隊員ってどういうことよ!?会う時は私服だからわかるわけないわよ…」

「イーディス、彼女は約2年前にゼルフェノアに入隊してますよ」
「逆だったのか…」
「彼女は入隊当時『仮面の隊員』として局地的に話題になっていたとありますよ。我々はそれを見落としてた。あれだけ特徴的なのにもかかわらずです」


仮面の隊員…。



現在。鼎は無事に復帰はしたものの、まだ本調子ではない。病み上がりみたいな状態だ。


「彩音と梓は鼎のサポートよろしくね」
宇崎は優しく語りかける。

「わかってんよ」
「鼎……どうしたの?」

鼎はずっと窓の外をぼーっと見ていた。


「数年前のことを思い出してしまって…」
「鼎は気にしすぎ。あんたは無理しなけりゃ大丈夫でしょ?あたしらもいるんだ。思い出したこと、言ってみなよ」

梓はさりげなく促す。


「数年前…イーディスの事務所に行った時のことを鮮明に思い出したんだ。
雑居ビルの中にある質素な場所だった。…ごめん精神的なものかもしれないが、少し気持ち悪くなってきた…」

「鼎はトラウマを思い出したのかな。何かあったの?因縁あるってどういうこと…?」
「あれはイーディスに一方的に因縁つけられたようなものだ…。今思えば…。あいつは勝手に裏切られたと思っている。おそらく」

「鼎、具合悪いなら座った方がいいよ。それか救護所行く?」
「救護所はいい…ここにいる…」


そう言うと、鼎は椅子に力なく座った。復帰直後なのと、イーディス絡みで精神的に不安定なようだ。



都内某所・雑居ビル。

イーディスはかつて事務所があったこの場所に来ていた。
現在このビルは廃ビルとなっている。


鼎を呼び出す・誘き寄せるならここがいいわね。
あいつにとっては行きたくない場所なんだから。


イーディスは部屋の片隅にあるものを2つ置いていた。

これを使ったらあいつはさらにトラウマになるでしょうけど…容赦しないわ。
あいつは炎が苦手だもんね…。だったら私の手で……!


グレアがいないのが残念すぎるが、鼎と接触しなければ意味がない。あの仮面の女と。
畝黒(うねぐろ)家と手を組んだのも利害関係が一致しただけに過ぎない。ドライな関係。


あの女の素顔を暴きたい。

そうね…炎の中であの仮面を割ったらどうするのかな?どうしようもないよね…。ふふふ…。


當麻様、私のことなんて最初からどうでもいいのでしょう?私は利用されていただけ。ならば最後くらいは自由にさせてよ。



畝黒家。當麻は不気味な薄ら笑いを浮かべていた。


「どうかなさいましたか?當麻様」
使用人の矩人(かねと)が聞く。

「イーディスのやつ、道連れにする気らしい…」
「道連れ?」
「誰とは言わないが、ゼルフェノアの人間もろとも道連れにするってことだよ…!」

當麻は相変わらず読めない。


「當麻様、計画は?」
「どうしても蔦沼と戦うハメになりそうだ。あいつ…めんどうなくらいに厄介なのに。せっかくゼノク隊員の実力者2人を負傷させたというのにね〜」

「『義手の長官』だから弱いはずでは…」
「あの男は明莉が戦った右腕が義手の女隊員よりも実力は上。蔦沼は両腕が義手にもかかわらず、元のスペックが高いんだろう。だから厄介なんだ」


「まだ當麻様は動かないんですか」
「地下研究所にある残りのマキナ2体はてきとーに街に放っておく?かなり強化してるみたいだから見ものかもよ。
まぁ…俺はイーディスがどう戦うかが気になるんだけどな。彼女は劇場型だから、舞台装置を作ってるよ…ほら」


2人はモニターを見ていた。イーディスは雑居ビルで何かを仕掛けている。



ゼルフェノア本部・司令室。


「どう?少しは楽になった?」
彩音は優しく語りかける。

「だいぶ良くなったよ」


すかさず梓が言う。

「あんたはまだ病み上がりなんだ、すぐに言えよな。メンタル面も心配だし…補佐業務は明日以降で良くないか?自分の身体第1だろうに」
「そうだね」



都内某所・雑居ビル。


イーディスはニヤニヤしていた。
「舞台装置完成♪あとは鼎を呼び出すだけね〜。
いつ呼び出そうかしら。2、3日中には実行しないと意味ないわ。トラウマを蘇らせてあげる…」


イーディスは不敵な笑みを浮かべていた。鼎vsイーディスになるのも時間の問題。



第8話へ。


season3 第7話(2)

2日後。御堂が住むシェアハウス前。


「なんで彩音と梓も来てるんだよ!お前らは呼んでねぇ!」

御堂は鼎を連れ、家の中へ入ろうとしたとたんにこれ。
「はぁ?あたしは悠真の警護で来たんだけど」
梓はイラッとしてる。
「ごめんね鼎。勝手に来ちゃった」


彩音は申し訳なさそうに謝る。梓は相変わらずだ。


「私は構わないよ。人数が多い方が楽しめるかな…って」
若干無理しているように言う鼎。

「鼎がそういうなら…。ここから入ってけば共同スペースあるからそこに行ってろ。リビングみたいな広い部屋、あっから」


御堂に言われてシェアハウスにお邪魔した3人。鼎は久しぶりの御堂の家への訪問となる。



シェアハウス・共同スペース。そこには逢坂がいた。


「鼎ちゃん久しぶりね〜。ねぇ、鼎ちゃん…大丈夫なの?無理して来なくていいんだよ?」
逢坂はオネエ口調混じりで話しかけてきた。

「あの配信を見たのか…?」

鼎は恐る恐る聞き返す。
「この共同スペースのテレビが何者かにジャックされたのよ。1ヶ月くらい前にね。
ちょうど全員ここでご飯食べてた時間帯だから、全員があの『イーディス』とかいうやつの配信を見てしまったわけ」


「逢坂、それ本当かよ!?」
御堂は動揺してる。ハッキングの範囲、広くないか!?

「本当だよ。なんならそこの稲ちゃんと中垣に聞いてみたら?今、樋口はバイトに行ってるからいないけど」
共同スペースには住人の稲本と中垣もいた。

「あれ…ハッキングだったんですか…。ひどくないですか?なんで紀柳院さんを公開処刑するの…?」
中垣は深刻そうに聞いてる。彩音は答えた。


「本部でもハッキングの範囲を調べたら、組織の施設以外にも都内の街頭モニターは全てやられていたと聞きました。
まさかこんな小規模なところまで…やられていたなんて」

「あ、紀柳院さんそんなにも落ち込まないでください」
中垣はなんとかしようと必死。

「悪いのはあいつらだ…。わかってはいるが…。影響が大きすぎるだろ。
だからバッシングがなかなか鎮静化しなかったのか」


「ねぇ鼎ちゃん。何か食べたいものある?あるから来たんだよね?」
鼎はうなずく。

「……逢坂…お粥やリゾットが食べたい。優しい味のもので。あの騒動以降、食欲がなかなか出なくてな…。人目も怖くなった。
外出出来るようになったのは最近なんだよ」

「オッケー!鼎ちゃんのリクエストで優しい優しいリゾットを作るわね。胃に優しいものが欲しいんでしょう」


逢坂は台所へと消えた。



「俺達もさぁ、心配していたんだ」
そう切り出したのは稲本。

「理不尽すぎだろ!?なんであんなやつに公開処刑されなきゃならないんだ。
俺達シェアハウス住人は同じ住人の御堂と繋がりがあるくらいの仲だけど、あの配信見てしまった時…樋口がものすごく怒ってた。樋口もあいつに公開処刑されてるから…」


あいつ=イーディスに住人の樋口も過去に公開処刑されたらしい。本人は多くを語らないが、理不尽にやられたそうな。


「稲本それ初耳…」
御堂も動揺してる。

「だからあいつをなんとかしてくれよ!」
「わかってるって。イーディスは鼎と因縁があるやつだ。鼎…ちょっとは落ち着いてきたか?」


御堂は鼎に気を配る。

「少しずつ落ち着いてきたよ」


よ、良かった…。



某所。


「イーディス、早く行動しなよ。なんで動かないのさー?」
そう聞いてきたのは矩人(かねと)。

「あなた、明莉様が倒されたのに冷たいのね」
「うわべだけの付き合いだったからね〜。
あんなガキ、ヨイショするのは疲れるぞ。イーディスがなかなか動かないのは紀柳院が気になるから?」


「そうだとしたら?」
「さっさと始末しないと當麻様がどうするか…」

「私、警察に行こうか迷っているのよ。當麻様に消されるくらいなら…いっそ」
「君らしくないよね〜。イーディスはそんなやつじゃないでしょ。
もっと好戦的な人でしょ、あなたは」


「矩人、邪魔しないでよ」
イーディスもとい、六道は彼を突っぱねた。

「じゃあ俺が本部潰しに加担しますよ。イーディスは紀柳院と接触するのか考えな」


そう言うと、矩人は行ってしまった。



御堂のシェアハウスでは仲良くランチタイム。


「鼎ちゃんのリクエストのリゾット出来たよ〜。食べれる?チキンブイヨンと野菜スープで仕立てたんだけど」


鼎は恐る恐るリゾットを口に運ぶ。食事用マスクを着用してるため、一口が小さい。

「おいしい…!」
鼎、嬉しそうな声を上げる。
「鼎ちゃん、熱々だから気をつけてね」


逢坂の料理は癒してくれる。鼎は食べながらわけもなく涙が出てきていた。


「ちょっと席外すね…」
「鼎、どこ行くの?」

「わけもなく涙が出てきたんだよ…。ストレスかな…。安心したのかな…わからない」


鼎は涙をふきに行ったんだ。人前では常に仮面姿の鼎はそういう意味では不便。


「み、みんな気にしないでね。鼎は繊細だから。人前では常に仮面姿だから色々弊害があるの」
彩音はなんとか取り繕う。

シェアハウス住人はナチュラルにいる、眼鏡姿の女性・梓が気になった。


「つかぬことをお聞きしますが、あなたはどちら様ですか?」
稲本は梓に聞いた。

「鼎の用心棒、梓だよ。鼎の幼なじみ。ちなみに彩音は鼎の親友だ。
あたしらも仲良くなったけどね。全ては鼎の縁だ」


よ…用心棒!?つまりSP!?


「SPって言うな。用心棒の方がしっくり来る。
このところ、鼎は危険な目に遭ってるから用心棒になったんだよ。てめーらが思っているSPとは全然違うからな。時々怪人倒す任務にも駆り出されるし」


思ってたのと違いすぎる…。ゼルフェノアの用心棒って、怪人倒せるスキルがないとなれないもんなの!?



解析班。


「畝黒(うねぐろ)が止まったわね〜。これ、一時的に活動停止してるんじゃ。
ゼノクで異形の娘を撃破したって聞いて以降、進展なしよ!?」
「残るはイーディスこと、六道と當麻か」
神(じん)が冷静に分析してる。

「畝黒コーポレーションにあるという、地下研究所…まだ見つからないってさ」
矢神が付け加える。


「長官がスパイを潜入させた話…本当なんだ…」
「スパイに関しては長官しか詳細知らないから、そこは長官に任せましょうよ」



矩人は本部の下見に行っている。

「へー、ここがゼルフェノア本部か〜。でっかいな〜」


これは壊しがいがありそうだね。イーディスがやらないのなら、俺が…ぶち壊す。
全ては畝黒家のため、當麻様のために。


矩人は密かに武器を携帯していた。彼は単独、襲撃しようとしていた。



その頃、鼎は共同スペースへと戻ってきた。


「お前、本当はまだ無理してんじゃないのか?」
「和希にはバレバレか…」

鼎の声に張りがない。


「鼎ちゃん、デザート食べる?作っておいたのあるよ〜」
空気を読まない逢坂。逢坂は御堂にアイコンタクトをした。


あたしに任せなさい☆


御堂は察した。逢坂はスイーツ作戦実行する気だ!
彼の予想通り、冷蔵庫から出されたものは昔ながらの固めのプリンとエッグタルト。


逢坂、タルトも作れたの!?…い、意外すぎる…。

御堂、逢坂のレパートリーの多さにおののく。


鼎はプリンを一口、口にする。なんだろう、緊張がほぐれていく…。

「プリンは多く作りすぎちゃってね。鼎ちゃん、美味しそうに食べてるよ」
「そ、そうか…?」


逢坂のスイーツ作戦は人を幸せにする。鼎は逢坂のスイーツに完全に魅了されていた。
これでプリンアラモード作ったら最高なのに。



ゼノク。二階堂は研究施設にいた。


「ごめん、二階堂。君用の戦闘兼用義手のスペア、まだ完成してないんだ。
だから当分の間、通常の義手で我慢してくれないかな…。本当に申し訳ない」

西澤は謝った。二階堂は複雑になる。修理出来ないほど義手がダメージを受けていたことに。


「い、いえ…大丈夫です…。あの…憐鶴(れんかく)さんは?」
「憐鶴は退院したが、まだ復帰出来ない状態だよ。ゼノクは痛手を喰らったな…」


畝黒の目的って一体なんだろう…。



畝黒コーポレーション。諜報員の高槻はついに地下研究所を発見する。

それは地下6階にあった。

『地下研究所、発見しました。6階にあります』
『内部は?』
『よく見えないですが、マキナが入っていたカプセルが見えます。…ん?』

『どうした?』
『マキナが入っているカプセルが見えます…2つほど…。戦闘員クラスのものじゃない』
『高槻、退避しろ。長官命令だ、今すぐ地下から出ろ!!』


高槻は急いで地下を脱出する。眠りについてるマキナが近くにいる恐怖と戦いながら、高槻は情報をなんとか入手した。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手13個ありがとうございます。今日は風が強いです。なんかスースーする。



昨夜、ペンティングトレインと途中から波よ聞いてくれを見たんだが…波よ聞いてくれ、なんだか元気出るな〜。原作漫画なんだっけ?
小芝風花いいじゃんか。


テレ朝系の金曜ナイトドラマは観るかも。
単純に元気出るしラジオ番組の話だから、リアルラジオリスナーの自分からしたら気になる。次回予告のオカルト実況ってなんなんだ?


ペンティングトレイン、主人公は山田裕貴…で、いいのか?赤楚くんが主人公にしか見えなかった。松雪泰子はわかりやすかった。なにわ男子はあのゲーマー役?
学者とネイリストが気になった。演者、誰?

赤楚くんが消防士役ってのもあるんだけどさぁ。日向くん、家出した高校生カップルの彼氏役だったんだ。学生服に違和感ないから最初気づかなかったぞ。


日向くん、ゲトレでも回想で高校生の制服姿を見せてたけど違和感ないな〜。



今日からDr.チョコレートが始まるが、番組詳細見たら企画・原案が秋元康とな…。脚本は違う人みたいだけど、秋元が絡んでる時点で切る可能性大。

キャストを見ましたが、いまいち魅力を感じないんだよな〜…。この人みたいって俳優がいない。
妻夫木聡と坂口健太郎なら妻夫木を取る。医者は10歳の少女って設定だから坂口健太郎の役は代理人か。

坂口健太郎はゲトレでいう、ジョーカーポジション?予告でも交渉?していたし。


ちなみにJFN系列の秋元康のラジオは聴いてません。

あのねちっこい話し方が嫌だし、今は番組にアシスタントがいなくなりましたが、ラジオ番組で指原がいた時のトーク…ぶっちゃけちょっとキモかった。


闇医者しながら2年前の事件を追うドラマみたいだけど、テレビ欄では「復讐劇が始まる」ってあったんだが…そもそもこれは闇医者ものなの、ミステリーものなの、復讐劇なのなんなんだよ!?(イラっ)

闇医療エンターテイメントってことなんで、ゲトレと比較してやるぞー。
演出家、知らない名前なんだがシリアス路線で行くのかどうなんだか…。
Dr.チョコレートの天才外科医が10歳の少女と、ゲトレの天才外科医のエース…どっちがマシに見えるのか比較するよな〜と。


TBSに日テレが似たようなドラマをぶつけんなって…。露骨だな。
冬ドラマと春ドラマの違いに過ぎないけど、異色の闇医者ものをやる時点で日テレ…。



最近、日テレに対して信頼してない。

だが、情熱はあるってドラマ、興味まるっきりないから見てないが誰が観てるのか謎すぎる…。あれ、どこの層に需要あんの?
山里と若林って時点でドラマにするような人じゃないでしょ。レジェンドクラスの芸人やコメディアンならまだしも。


season3 第7話(1)

あれから鼎は少しずつ外出出来るまでには回復したが、まだ復帰には至ってない。


そんな中、ゼノクに滞在していたいちかが本部に帰ってきた。

「たいちょー・室長〜、ただいま〜」
「お前は相変わらずマイペースだな…。いちか、ゼノクが大変だったって聞いたよ。どういうことだ」


宇崎がいちかに聞いている。


「きりゅさんがあの配信を見た日、ゼノクではまたあいつらに襲撃されたの。
襲撃は1日だけじゃなくて日を置いて何回もだった…。
憐鶴(れんかく)さんと二階堂さんが連携して、1人はなんとか撃破出来たんですが…、二階堂さんの義手は破壊されちゃったし憐鶴さんは負傷したんす」


憐鶴が負傷!?二階堂の戦闘兼用義手が破壊された!?


「憐鶴達が撃破した相手は少女か!?」
「小学生くらいの女の子だったっす。畝黒(うねぐろ)明莉と名乗っていたような…。
明らかに人間じゃない、不気味だったの…。無表情で機械的な喋り方で、気味悪かった」


「そいつ…どうやって撃破したんだよ、憐鶴と二階堂のやつ。二階堂は義手破壊されるの承知でやったのか…」
「あたしはずっと援護に回っていたっす」


だからいちかは状況がわかっていたのか。



――約1ヶ月前。イーディスが鼎にネット配信で公開処刑をし終えた後、ゼノクでは畝黒明莉が防衛システムを突破し、突如乱入。當麻の姿はなく、明莉単独だった。

この時居合わせたのかいちか・二階堂、そして憐鶴の3人である。
憐鶴は苗代と赤羽に「職員と入居者を避難させて!」と誘導させる。明莉は憐鶴と戦いたくてわざわざ来たらしい。


「黒い仮面のお姉ちゃん、遊ぼうか」

憐鶴は対怪人用鉈・九十九を発動させる。
「あなた、人間じゃないですね。正体を見せなさい!」

「やだ」
明莉の攻撃は以前よりも強力になっている。そこに二階堂が右腕の戦闘兼用義手を展開させ、明莉に銃撃するもいまいち。


「お姉ちゃんのその腕…欲しい」
「これは私にとっては大事なものです!」
二階堂はさらに左脚の戦闘兼用義足も刃を展開させた。彼女からしたら戦闘兼用義肢は大事なものだ。


憐鶴と明莉は拮抗状態になるも、明莉が若干上回る。


なんて力だ…!


二階堂がアシストしたおかげで、憐鶴は明莉の正体を暴く。
「ようやく本性を見せましたね。怪人でもない異形だったとは…」


明莉は正体を暴かれたことで感情を剥き出しにする。

「お姉ちゃん達消えろ!」
「させませんよーっ!」

二階堂は珍しくキレながら攻撃。その瞬間、明莉は二階堂の右腕をものすごい怪力でギリギリと掴む。


「義手のお姉ちゃん、残念だね」
明莉はさらに二階堂の義手を締め付ける。明莉はニヤァと不気味な笑みを浮かべた。

義手は軽くて頑丈なのだが、滅多に壊れない二階堂の義手がミシミシと破壊されてしまう。
「やめて…!」
二階堂は泣きそうな声を出す。

「義手のお姉ちゃん、戦えなくなったね」
そこに憐鶴が。
「二階堂、退避して。ここは私が片付ける」
「ありがとう…ございます」

「いいから逃げて!」
二階堂はふらふらと逃げた。破壊された義手は修復出来るのだろうか…。ダメージはかなり大きい。


「いちか!ワイヤー展開させて!早く!」
「は、はいぃ!!」

いちかはワイヤーを展開、明莉異形態を締め付ける形に。


動きをなんとか封じたか?


「いちかはそのまま!ここは私が倒す!」
「ラジャー」

ラジャーって言ったものの、キツい…!


憐鶴は九十九を最大出力にした。体力の消耗は激しいが、これで一気に叩ければ…!

「憐鶴さん!危ないよ!!」
「やるしかありません。危険は承知の上です」


明莉異形態は九十九を掴むと、いきなり憐鶴をぶん投げた。
憐鶴は思わぬダメージに悶絶する。


「九十九…明莉に雷を浴びせて」
――いいのかよ!全力で行かせてもらうぞ!!

九十九はそう答えた。九十九は明莉の手にある。憐鶴は明莉に攻撃されるのを承知で九十九に最大出力を命じたのだ。
九十九は明莉に強烈な雷撃を浴びせる。そして、九十九は憐鶴のもとに戻る。


明莉はかなりのダメージを受けていたがまだ立ち上がる。

「黒い仮面のお姉ちゃん…許さない」
「あなた『達が』ゼノクを襲撃しなければ、ゼルフェノアを襲撃しなければこんなことにはならなかった…!目的はなんだ!!」


普段は敬語の憐鶴だが、口調がえらい変わっている。

「それはパパに聞いてよ。當麻様に。畝黒當麻にね。黒い仮面のお姉ちゃん、死にたくないなら退避したら?」
「断る」


憐鶴は九十九に纏う雷をさらに増幅させる。


―――憐鶴、お前捨て身でやるのか!?
「そうでもしないと止められません」

――正気か!?


憐鶴は一気に明莉に渾身の一撃を喰らわせた。
明莉異形態は断末魔を上げ、跡形もなく消え去った。

畝黒明莉をなんとか倒したのである。



いちかが駆けつけた。

「憐鶴さん!しっかりして!」
「いちか…ちょっと無茶してしまいました。負傷してしまいましたし。救護隊、呼んで貰えますか?」


なんでそんなに冷静なんだろ…。いちかは二階堂のこともあり、救護隊を呼んだ。


2人とも軽傷だったが、二階堂の右腕の義手は修復出来ないレベルにまで破壊されていた。スペアが待たれるところ。
二階堂は破壊された義手を見て、精神的にかなりやられているという。

憐鶴は多大なる体力の消耗と、九十九を最大出力にしたこと、さらに明莉異形態からのダメージを受けて入院だと言われたようだった。



「――そんなことがあったのか!?憐鶴と二階堂はゼノクでは重要なポジションにいる隊員だ。…憐鶴は隊員とはちょっと違う扱いだが…」
宇崎のリアクションがいちいち激しい。


「その件があってからはゼノクはぱたりと敵が来なくなったっす…。
當麻の動向が不気味だけど、西澤室長から本部に戻れと言われましてですね」


それでいちかは帰ってきてたのか。明莉は撃破されたが、當麻はそれ以上の力を持っているのは明白だ。

當麻とイーディス…いや、六道に動きがないが、なぜ襲撃して来ないんだ!?



鼎は久しぶりに御堂と再会していた。場所はゼルフェノア本部寮(宿舎)の彼女の部屋だ。
彩音と梓は空気を読んで、リビングダイニングから彩音が泊まっている部屋へと移動していた。


「和希…待たせてしまってごめん」
「謝るなよ。俺はお前が回復するのを待ってたから…。外出出来るようになったって?」

「まだ本調子ではないが、外には出られるようになった。
…ところで、和希のシェアハウスに行ってもいいか?車移動ならギリギリ大丈夫だから。まだ人目は怖いけど、和希のシェアハウス住人は平気だよ」

「あのバッシングからよく立ち直ったよなー…」


御堂はさりげなく鼎の手を掴む。こいつ…ずっと耐えてきてたんだ。


そこに空気を読まない梓が登場。


「御堂、あんた自分が悠真に言った言葉…守りなさいよ!『周りが敵だらけになってもお前を守る』ってやつ!
あたしは悠真の幼なじみとして、あんたが守ってやんなきゃ許さないからな!!」


「梓…わかったから…」

「御堂さんごめん。梓は鼎のことを思って言ってるの。口は悪いけど、悪い人じゃないから」
彩音がフォローする。

「わかってんだよ…それくらい」


鼎は不器用そうに御堂の制服にそっと触れた。


「和希…迷惑ばかりかけてすまない」
鼎はうつむいている。顔は大火傷の跡を隠すため、白いベネチアンマスクで見えないが、あの公開処刑以降顔が見えなくても精神的に病んでるなーとは感じてた。

これでも少しずつメンタルは回復してはいるんだ。鼎は…。


「過去は過去だろ!?今を見据えろよ!敵が動いてない今がチャンスなんだぞ!?
鼎は復帰までもう少しだからサポートすっから。
…わかったよ。俺ん家来いよ」


「いいのか!?」
鼎の声が明るくなった。

「逢坂のご飯食べたかったんだ。行くのは今日じゃない。明後日にするから。少しだけ元気出たよ」
「お前、逢坂のメシ好きだもんな〜。明後日ね〜、はいはい」


御堂はだるそうだが、まんざらでもない様子。
数ヶ月ぶりに彼女が家に来るのだから。


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