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season3 第6話(1)

突如本部に現れたマッドサイエンティストのDr.グレアとの戦い。明らかに彼が機械生命体の怪人・マキナを作っていたことは明白で。

桐谷はサブマシンガンで残りの戦闘員を殲滅していた。
「なんとか片付けました」
「桐谷さん、副隊長がやられてる!早く来て!」


霧人が叫んでいた。新人隊員の吾妻と氷見の2人は怪人相手ならともかく、この科学者は人間なので戸惑いを見せる。しかもこいつはイカれてる…。
彼の右腕には何やら攻撃出来るようなものを装着している。だから右腕がやけにメカメカしいのかと。


義手ではない、腕に嵌めるタイプの装着型のメカ。あれでビームを撃ってきたのか。

Dr.グレアは新人隊員2人を見た。


「君たちは新人隊員かなぁ?それにしても手慣れてるね、感心したよ」

グレアはニヤァと笑う。
吾妻と氷見はぞわっとした。いくら元自衛官と元警察官とはいえども、相手の次元が違いすぎる!
ゼルフェノアの敵は人間のパターンもあるが、だいたい相手は普通じゃない。



司令室。宇崎は指示を出した。

「その科学者は人間だ!格闘するのは構わないが、気絶させとけ!」


八尾はモニターに映る戦闘にびくびくしている。なんなのあの科学者…。


御堂は八尾に語りかける。

「人間相手の場合は警察に引き渡さないとならねーんだよ。だから気絶させとけって言ってるんだ。
あの科学者以外にもう1人、人間の敵はいる。それが鼎と因縁がある『イーディス』だ」


イーディス…。



北川は解析班に通信した。


「朝倉、取れるか?北川だ」
「なんでしょうか、北川元司令」

「君たちもこの交戦映像を見ているんだろ?この科学者とイーディスを洗い出せ」
「りょーかい。そう来ると思ってました」


さすがは解析班、仕事が早い。



ゼノクでは。


「長官、畝黒家を放置していいんですか!?あいつらの目的は…」
西澤が半ばパニックになりかけている。

「うちの組織を欲しがる理由、なんとなくわかったよ」
蔦沼は相変わらず自分のペースを崩さない。


「なんとなく!?めっちゃぼやけていません!?あいつらゼルフェノアをぶっ潰す気満々じゃないですか。
憐鶴(れんかく)がいなかったら、けちょんけちょんにやられていましたから」
「あの明莉という少女、厄介だねぇ。當麻よりもめんどくさいかも。あれじゃあ操り人形だな。それも攻撃力の高い」


明莉は操り人形…。子供らしからぬ異様な雰囲気と無表情・感情がないあたり、人形のように見える。
憐鶴との戦いで、初めて他人に感情らしきものを少しだけ見せたが。



本部・演習場ではDr.グレアとの戦いが白熱。


あの右腕のメカを壊せれば形勢逆転出来るはずなんだが…!

霧人と氷見はそう感じていたのだが、グレアの右腕のメカからはビームが発射される。さらには発砲も出来るため、なかなか近づけない。


グレアの猛攻は激しく、容赦ない。


「どうしたのっかな〜。もしかして怖じけづいた?私が急になぜここにわざわざ現れたか知りたいですよねぇ…。フフフ」
「さっさと教えろ!このイカれ科学者が!」

吾妻、少しキレる。


「じゃあお教えしましょう。私は畝黒家と組み、ゼルフェノアを叩き潰すために来たのですよ。イーディスは私の仲間です。
私達2人は畝黒家と組んだだけに過ぎませんが」
「お前…名前なんていうんだ」

霧人が聞いた。


「Dr.グレアと申します。あなた方が言う通り、科学者ですよ?
あの怪人も私が開発しましたゆえ」
「お前がマキナをばらまいた張本人か…!」

ダメージを受けた仁科、なんとか立ち上がる。普段は温厚な仁科だが、グレアのやり方に怒りを見せていた。


「副隊長…大丈夫か?」
霧人が声をかける。

「うまく受け身を取ったから大したことないさ。戦闘員以外にも、本命のマキナをまだ隠し持ってそうだが…とにかくあいつの右腕のメカを破壊しないとね」

「了解」


「吾妻と氷見は援護してね」

「了解」
「了解しました」



司令室。朝倉から通信が入る。


「畝黒家に絡んでいるイーディスと科学者について洗い出したわよ」
「ずいぶんと分析が早かったな。報告してくれ」

宇崎は朝倉に促す。


「イーディスは通称。いわゆるハンドルネームね。
こいつは復讐代行として闇サイトを運営している管理人。
復讐の対象は人間と怪人、両方。片方だけの闇サイトはよく見るけど、復讐対象が両方の闇サイトを運営してるのはこいつくらいだわ。
ちなみにイーディスの本名もなんとか割り出しに成功しました。こいつの本名は『六道樒(りくどう しきみ)』」


六道樒…珍しい名前だな。樒って。


「Dr.グレアはマッドサイエンティスト。畝黒コーポレーションの地下研究所で秘密裏に機械生命体・マキナを開発・実戦投入したようね。
この男…イカれてる。THE・マッドサイエンティストって感じのやつ。
グレアもなんとか本名割り出しに成功したわよ。本名は『常岡桂一郎(つねおかけいいちろう)』。こいつ…明らかに道踏み外してんのよね。然るべきところに行けば役立った科学者なのにさ…」


Dr.グレアはなんでまた畝黒家と組んでるんだ?
常岡桂一郎って、科学者界隈ではそこそこ名が知れてたはず。行方不明だと云われていたが、こんなところにいたとはね〜。

司令だが研究者でもある宇崎、グレアの正体が意外すぎてどう反応していいのかわからない。


「と…とにかくわかった。イーディス、いや六道は鼎と直接接触する可能性がある。気が抜けないな…」
「宇崎、まずあの厄介なマッドサイエンティストをなんとかしないと…被害が拡大するぞ」

北川は相変わらず冷静。



ゼルフェノア本部寮――


「彩音…本部の方向がやけに騒がしいんだが…」
鼎は寝室から出てきたが、かなり怯えている。

「鼎、私達がいるから怯えないで。すごい震えてる…。だから出てきたんだ…」
「震えが…止まらないんだ…。怖くて…」


彩音は鼎にそっと寄り添う。

「側にいるから。やっぱりまだ外には出られないよね。落ち着いて。心配しなくてもいいんだよ?
梓さんもいるんだし。もっと甘えなよ」
「い…いいのか……」


彩音は鼎の頭にそっと触れる。

「回復は急ぐ必要はないんだよ。ゆーっくり休んでさ、充電しようよ。
精神的なものだからしんどいんだよね。無理は禁物だよ。そうだ。震えが治まるまで隣にいるよ」


「…ありがとう」


なんだろう、この感覚。初めて彩音が来た時のあの感覚に似ている。
あの時も私は人目が怖くて怯えていた。それを溶かしたのが彩音だったんだ。


「本部は今交戦中でちょっと大変みたいだけどさ、なんとかなってるでしょう?
私達は私達のやるべきことをやるだけだからね。だから鼎はゆーっくり充電して元気な姿を見せようね。御堂さん、めちゃくちゃ気にしてたよ」


和希…そりゃ気にするよな…。八尾のこともあるのに。
影武者の八尾は大丈夫なんだろうか…って、人の心配している場合じゃないのに…。


「落ち着いてきたかな?よしよし偉いぞ鼎。不安になったらいつでも来てもいいんだよ。親友でしょ、私達」

「彩音…」


鼎は知らず知らずのうちに彩音の手を握っていた。


season3 第5話(3)

Dr.グレアは自ら本部へと出向いていた。


「私の可愛いマキナ達、本部を襲撃するのです!!」

戦闘員マキナは一斉に本部襲撃にかかる。本部では事前に隊員を配備していた。


宇崎は隊員達に指示。

「怪人を館内に入れるなっ!仁科、お前が現場を仕切れ!」
「了解しました」


現場に駆り出されたのは副隊長の仁科・ベテラン隊員の桐谷・変わった武器を好む霧人・新人隊員の吾妻と氷見だ。


「敵は全て戦闘員クラスだね。桐谷、ロケット砲で派手にやってもいいよ」
「了解」

桐谷は久しぶりに大型銃火器を使えるとあって、珍しくテンションが高い。


「俺達はこっちを片付けるから、副隊長と桐谷さんはそっちやってくれますか」

霧人は新人隊員2人と共に戦闘員を倒すことに。新人隊員2人は乱戦状態になりつつも、確実に倒していた。


「吾妻、得意のあれやってよ」
氷見は吾妻をわざと煽る。

「氷見〜、何わざと煽ってんだよ」
吾妻は気合いを入れ、構えた。
「んじゃ、行きますか」

吾妻は肉弾戦で次々戦闘員を撃破していく。氷見も戦闘員相手なら肉弾戦が早いと思ったのか、こちらも空手を活かして格闘している。



仁科と桐谷は連携していた。

「桐谷、一網打尽にやっちゃって!」
「既にしてますよ」


戦闘員マキナの数は10体以上。グレアは高みの見物をしている。

「なかなかやりますねぇ〜。これは…私自ら行かなければならないかもしれないか。しかし、いい画だな!ハハハ!!」


グレアのマッドサイエンティストぶりが全開に。大量の怪人を投入したせいか、グレアは楽しそう。



司令室。

「八尾、大丈夫か?無理せず水分補給はしておけよ。ぶっ倒れたらマズイから」
御堂は八尾に気遣う。

「少しだけ…慣れてきました。司令補佐って年中この格好なんですか」
「夏はコート着ないけど、基本的に長袖手袋スタイルだ。火傷の跡を人に見せたくねぇんだよ、あいつはな」


「ナチュラルに私のこと『八尾』と呼んでますが大丈夫なんですか…?」

御堂は説明した。
「今司令室には室長と俺、北川さんしかいないだろ。俺らの前では少し力抜いた方がいい。
ただ…他の隊員、特にお前と同じ新人隊員には悟られるな。八尾は体調不良で休んでることにしてるからな」
「徹底してるんですね」

「本物の鼎には彩音と梓がいるから心配すんな。八尾は任務を全うすればいい。司令室は基本的に隊員しか来ないから、滅多に悟られることはないだろうが…。
とにかく八尾はあまり喋らない方が無難だぞ」


あまり喋るなって言われても…パニクったら喋っちゃうよ…!
八尾は内心まだ少しパニックになっていた。仮面がなかったら間違いなくバレている。


司令補佐って…大変なんだな…。人前では火傷の跡を見せたくないから、長袖に手袋スタイルなんだね。
肌がほとんど隠れているせいか、まだちょっと暑い。人前では常に仮面着けっぱなしって…キツいかも。

影武者も楽じゃない…。



本部周辺では仁科達が戦闘員と激戦を繰り広げている。


「また出てきた!倒してもキリがないよっ!」
霧人が音を上げそうになる。吾妻と氷見は新人隊員とは思えないくらいに冷静に倒してる。

「渋谷さん、演習場に戦闘員をばらまいたやつがいます!科学者かな?」
氷見は気づいた。明らかにマッドサイエンティストな風貌の男性が本部敷地に侵入していたことに。



「気づかれたか…。つくづく勘のいいやつだな〜。
仕方ない。相手をしてやりましょうかねぇ」
グレア、ようやく本気を出す。



某所・畝黒(うねぐろ)家。


「イーディス、グレアに行かせていいのかい?」
「あ、あいつが単独で行ったのよ!」

當麻にいきなり聞かれて緊張するイーディス。


「グレアが本気を出したか…見ものだな〜。本部に打撃をさらに与える算段か。マッドサイエンティストらしいね」



解析班は敵の本拠地を探っていた。


「チーフ、あれからずっと同じような作業ばかりしてるけど…敵のアジト見つかるかな…」
矢神は自信ない。

「朝倉、その敵のアジトについてなんだが。あの配信のおかげでようやく場所がわかったよ」
「神(じん)さん、アジトわかったの!?」


神は淡々としている。

「イーディスによるネット配信が行われた場所…静岡県某所にある、畝黒コーポレーションの一室だ」
「畝黒?畝黒コーポレーションって謎だらけの黒い噂のある大企業よね。…静岡にあったの!?実在してたんだ…」


「だから敵の大元は畝黒家。噂では畝黒家のやつらは人間ではないと聞いている。ゼノクに来た不審な親子はそいつらの可能性が高い」
「ゼノクも水面下で攻めてたっていうの!?」


「俺の推測はこうだ。イーディスは紀柳院と因縁があると聞いた。そのイーディスがネット配信で彼女を公開処刑→当然理不尽なバッシングに逢う。現に紀柳院は精神を病んで休養してるだろ。
その後で本部襲撃ってあまりにもタイミングが合いすぎてないかという話だよ。
イーディス以外にも組んでるやつがいる。そいつが本部襲撃を企てた」


「ラスボスが大企業の元締めで異形って…めんどくさい展開になってきたわね。司令は把握してんの?」
「畝黒家が諸悪の根源だと突き止めていたって。ただ場所がわからなかった」



司令室。

「朝倉、それマジか!?敵のアジトを突き止めた!?」
「静岡県某所にあるってことがわかったのよ。感謝するなら神さんにしてね」


静岡県に畝黒家が…。



グレアは高笑いしながら仁科達に攻撃する。

「どうした!?この程度ですか?ゼルフェノアの隊員達!!アハハハハ!!」
「なんだよこいつ…強い!」

仁科が苦戦している。グレアはマッドサイエンティストならではの装備で戦っていた。
もはや怪人なんてどうでもいい。グレアはゼルフェノアとの戦いを楽しんでいた。


「もっと遊びましょう?もっと強い人間と戦いたいですねぇ」
グレアは仁科に強力なダメージを与える。

「副隊長!!」
新人隊員2人はざわめく。
「俺のことはいいから早くこいつを止めてくれ…!」


桐谷と霧人もグレアに立ち向かうも、苦戦。
なんだよこいつ…イカれてる。こんな科学者がいたなんて…!



第6話へ。


season3 第5話(2)

彩音と梓の元に宇崎からメールが送られてきた。

『マスコミ対策で鼎の影武者を八尾に頼んだから、心配するな。影武者は明日から3日間、することにしてるから』


「彩音、司令のやつ…悠真の影武者を八尾をやらせるとか正気かよ」
「…あれ?鼎は…」

彩音は部屋を見渡した。鷹稜(たかかど)がさらっと言う。


「寝室に行きましたよ。やっぱりまだ回復には時間を要しますから、そっとしておきましょう」
「そうだね」


「そいじゃ、あたしは帰るから後はよろしくな」
梓はそう言うと1階の部屋へと帰って行った。



翌日。八尾はこの日から3日間、鼎になりきることとなる。
司令室では御堂と北川が万全の体勢で構えていた。


「八尾、そのリストには鼎が呼んでる呼び名が書いてある。その呼び名で呼んで欲しいんだ」
「じゃ、じゃあ御堂隊長は『和希』呼び!?」

「そういうことになるわな。鼎は俺のこと、名前で呼び捨てだから」


北川が気を使う。

「八尾、その格好暑くない?大丈夫?君はある程度仮面慣れしてると聞いたが、紀柳院の仮面はさらに視界が狭いからキツいだろ。
それに紀柳院は常に厚着だ。火傷の跡を隠したいがためにその手袋をはいてるんだよ。最初は辛いかもしれない」


「ちょっと…暑いかも……」

八尾は鼎の基本的な格好が思っていたよりも厚着であることに戸惑う。司令用の黒いコートは薄手とはいえ、仮面と手袋のせいで熱が籠ってしまうんだ。

私は健康体だから暑く感じてしまうけど、司令補佐は火傷の影響でそうじゃないから…。
司令が昨日言っていた。鼎は全身火傷の影響で汗がかけないんだと。身体の方は事件当時に比べたら、ある程度は回復してると聞いたのだが、顔の大火傷の跡は消えることはない。

それにしてもこの仮面…視界が狭い…。目の部分のレンズのせいか、少し暗く見えるし圧迫感がある。


「八尾、ボイチェンやってみ?」
「こ…こう?」
八尾は御堂に促され、仮面内部に仕込まれたボイスチェンジャーを起動。

「ちょっと喋ってみて。鼎みたいな話し方で」
「こ…こんな感じか?」


「鼎まんまだ…室長すげー」

御堂は少し感動していた。見た目とボイチェンのおかげで八尾は完全に鼎になってる。あとは彼女の演技力にかかっているのだが。


北川はメインモニターを見た。
「予想通りだな。マスコミのやつが嗅ぎ付けてきている。ネットニュース記者か、週刊誌といったところだろうね」

宇崎も予想していたらしい。
「こんなんスクープにしないで、他にやることがあるでしょうに。こっちだってマスコミ相手にしてられないんだよ。
…畝黒(うねぐろ)家が動いたみたいだし、本部の危機はまだ去ったわけじゃあない。怪人が出る可能性はかなり高い」

「八尾はあんま喋らなくていいからな。鼎が精神やられて憔悴しているのは事実。そんなやつがペラペラ喋ったら不自然だろ。
ここは北川さんと俺がフォローする。室長は敵の動向注視しろよ」



ゼルフェノア本部寮。鼎は彩音から影武者のことを知らされた。


「誰が私の代わりをしてるんだ…」
「八尾さんだって。ほら、いたじゃない。鼎に憧れて入隊したあの新人隊長だよ」

「八尾が影武者って…事態は深刻なようだな…」
「まだ騒動は完全に鎮静化してないし、マスコミ対策で室長が仕掛けたって聞いた。だから鼎はゆっくり休めってメールが来たよ」



司令室。八尾は慣れない格好で暑そう。顔は仮面で見えないものの、辛そうに見える。
鼎と同じタイプの仮面なため、呼吸穴は鼻の穴1ヶ所しかない。


「水…貰えないか?…暑い…」
「御堂、ペットボトルの水用意しといて。目立たないところに置いてあげて」

下手したら八尾が脱水症になりかねないだけに、周囲はヒヤヒヤ。


「マスコミのやつ、鼎が出てくるのを待ち構えてやがる…。任務にも支障が出るだろうが…」
宇崎、ちょっとイライラしてる。



Dr.グレアは本部襲撃を企てていた。

「イーディスは出なくていいよ。ここは私が単独で行きますから。
イーディスは次失敗したら後がない。私は何も言われてないですからね。戦闘員マキナ、大量動員しましょうか…」

「あなたもなかなかエグいこと考えるじゃない」
「イーディスの公開処刑の影響は大きいですし、そこにさらに打撃を与えるのですよ」


グレアは地下研究所を出た。彼が単独で行くなんて珍しいが、グレアは本気だった。
畝黒家のためなら尽くしましょう…。



梓は異変に気づく。


「戦闘員マキナか?本部周辺にうじゃうじゃいるぞ!」
梓は彩音に連絡していた。

「梓さん…戦う気!?私達は止められているから行っちゃダメだよ!」


彩音が思わず止めにかかる。梓は葛藤した。

悠真を守るのが最優先なのはわかってはいるんだが…。怪人の数が尋常じゃねぇ!!


「私達の今の任務は鼎を守ることでしょう!?」


梓は幼少期の自分と悠真を思い出した。
悠真は泣き虫で不器用で繊細だった。いつもあたしが悠真をリードしていたっけ。

名前や姿が変わっても、悠真はやっぱり不器用な部分は変わってない。繊細なところも。


「彩音、あたしは鼎の部屋に行く。それでいいだろ?一応武器は持って行くけどな。鷹稜にも言っといて。すぐにブレード態になれるようにしておけと」
「…わかった」



本部周辺に突如、大量に出現した戦闘員マキナ。これには本部に張りついていたマスコミ達も怖じけづき、逃げ惑う。

「怪人だー!!」
「逃げるぞ!!取材どころじゃない!殺される!」


一般市民からしたら戦闘員クラスでも脅威となる。



「宇崎、怪人が大量に出現しているが…どうするの?」
北川が聞いてきた。

「和希は司令室に残れ。八尾をひとりにするなよ。影武者だとバレたらパーだからな。
今戦闘出来る隊員が少ないのはマズイかもね…。八尾は鼎のふりしてるから下手に動けない。吾妻と氷見がいないと無理だな〜。桐谷と霧人・仁科もいるから大丈夫でしょうよ」
「その自信、どこから来るんだ!?」

御堂は突っ込む。


「和希、よく見てみ。怪人は全て戦闘員マキナだぞ。数は異常だけどな」
「敵はやけになったのか…?」


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手14個ありがとうございます。雨やんだみたいだけど、だっる。



今朝のグッドモーニング、水仙のイントネーションおかしくなかったか?
ニラと水仙間違って食べて食中毒起こしたニュースの時、誰だか知らん女子アナのイントネーション…違和感あったんだよなー。

ス↓イ↑セン↓ってなんか変な気がする。
スイ↑セン↓じゃないの?


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