Q,Kさんから見たHさんとFさんは?

「二人とも私の好みだわ。Hは、情熱的でたくましいわ。Fは、壊滅的なドジだけどわかりやすいくらいがんばり屋なところが嫌いじゃないわ。」

Q.HさんとFさんの手料理は、食べれますか

「フフフフフフ」

脳内の会話をやめて食堂の有り様に動揺しないように心がけた。ヒノカとフェリシアが魔力を高める料理を作ってくれていた。ヒノカの方は、子供に戻った弟のために苦手な料理を頑張り。フェリシアの方も夫のタクミに料理を作った。床には、キサラギとフォレオが試食して倒れていた。

「フェリシア回復を頼める。」

「はい。」

フェリシアが回復させると。キサラギとフォレオが起き上がる。

「あれ?どうして僕は、眠っていたのでしょ。」

「母上のご飯食べたっけ?」

ヒノカとフェリシアは、淀んだオーラを出しながら頭を垂れていた。

「二人とも弟のために作ってくれて立派だわ。」

「はぅぅー。カミラ様フォローしても嬉しくありませんー。」

「唯一出来たのは、味噌汁だけだ。少し味見しないか。」

豆腐が浮いた茶色の汁をお椀にいれ飲んだ。

「あら少し甘いわね。でも見た目は、進歩して和食になっているじゃないの。」

「はい。タクミ様と過ごすうちに上手くなれたのです。」

フェリシアがえっへんとする。ヒノカがさらに頭を垂れた。ドジなメイドが見た目だけ料理が出来るのにヒノカは、今だ卵焼きしか作れない。子供に食べさせる料理がまずいのしか作れなければ

「こんなものっ!!」

「貴方の努力の結晶を捨ててはダメ!」

「はわわ〜ヒノカ義姉さん落ち着いて」

ヒノカが作った料理を捨てるのを止めるカミラとフェリシア。

「ヒノカ叔母さんが暴走しているところを初めて見る」

頼れる紅き戦姫が手料理が出来ないことへの不満の暴れは滅多に見ない光景だった。


「綺麗な色で卵を焼ければ大丈夫です。」

「薄焼きじゃお腹が満腹にはならないだろう。」

「でもでもよく美味しく焼けてますよ。」

「うん。ハムとかチーズとか入れても大丈夫そうだよ。」

「卵と一緒に焼いて作るのはまだ出来ていない。」

「薄焼き卵でも作れるわよ。」

「本当に作れるのか。」

「あれよ。フェリシア」

「あれなら難しくもありません。」

「ヒノカ王女卵を薄焼きたくさん作ってちょうだい。今食糧庫からとって来るわ」


数時間後。本日は、味噌汁と照り焼きのオムライスとナッツサラダ。

大好物のトマトのたくさん入ったオムライスを食べて眠くなり。

「お父様部屋に戻りましょ。」

フォレオに寄りかかりレオンを抱き抱えて自室に帰った。子供になれば感情表現が素直になるものだ。

「お姉ちゃんの作ったサラダ美味しい〜」

「フフフ。腕によりをかけたからたくさん食べてね」

「この味噌汁フェリシアが作ってくれたの。」

「はい。私が作りました。タクミ様どうですか。」

「これ味噌汁じゃないや。」

「はうぅー。すいません。タクミ様口に合わないのなら」

「もう食べちゃった。次は、しょぱくしてよ」

「うぇぇ。食べてしまったのですか。」

「デザートない??」

「デザートならあるぞ。」

タクミの皿の前に大きさが違う桃を出された。桃を食べ終えるとキサラギの元へ駆け寄った。

「父上僕が作った食べ物わかるー。」

「うーんとね照り焼き?」

「母上から照り焼き教えてくれたんだー。見た目綺麗だったでしょ。」

「美味しかったよキサラギ。」

「それは、よかったー。また作るね。」


褒められてキサラギがいつも通りの笑顔でいた。

ご飯を食べ終わり片付けているとリョウマがヒノカの元へきた。

「ヒノカのオムライス卵うまかったぞ。」

「リョウマ兄様気づいていたのですか。」

「あぁ。ヒノカの料理は、上々うまくなっているぞ。またオムライスつくってくれ。」

「カミラが教えてくれたんだ。オムライスならたくさん作れるぞ。卵焼きのこつさえ掴めてきた。」

「また料理作るなら俺に教えてくれ。上手に焼ければみなにも振る舞うように報せよう」

リョウマが笑いながら食堂から出た。

食べられる薄焼き卵を作ったのは、ヒノカ。サラダとオムライスのご飯は、カミラ。味噌汁は、フェリシアが。照り焼きは、フェリシア母直伝でキサラギが焼いた。レオンにトマトを多くしたのは、当然フォレオ。

難しくもない簡単なものが作れてヒノカは、満足するのであった。

続く。