ハロルドと嫁いだカゲロウの話。ルッツ出ない。

「紳士淑女本日は私達の結婚祝いに来てくれて感謝する。」

「また良き日に暗夜と白夜の夫婦が生まれた。カムイ様暗夜と白夜を繋げるきっかけを。暗夜王国の姫エリーゼ様が新郎になる殿方をお連れくださりありがとうございます。」

「ハロルド結婚おめでとう!カゲロウ幸せ?」

「はい。王女様。エリーゼ様がハロルドを連れた後から親睦がはじめました。」

カゲロウは語りだした。ハロルドとの交流を始めたのは手伝いを募集に来たことから始まった。自分のアトリエを持っているカゲロウは一度創作活動すると周りが見えなくなりアトリエの部屋は散らかってしまう。それでもカゲロウは創作を続ける。そうすると部屋をまた散らかす。そこでカゲロウはアトリエを掃除する人を募集していたところにハロルドが手伝いに来てくれた。

「彼は私の手伝いに来てくれた。創作の物を出来上がると驚いてやめてしまう助手と違いハロルドは持ち前の不運で完成品を駄目にした。ある日バケツに足をひかけて完成した絵に水をかけて絵をだめにしたり。陶芸のハートにひびを入れて。締め切りも間に合わずそのまま芸術の先生方に出した。しばらくすると先生方が駄目にした作品褒めてくれた。」

「ハロルドの不幸は後で幸に変わることがあるからね。」

「転んでなんたらだねー。」

白夜でも暗夜でもカゲロウの美的センスは変わっていることは一目瞭然。カゲロウが地獄の鬼がハラワタ食べる絵を描いては

「これはサクラ様の人形作りとエリーゼ様がリリアンしている場面だ」

と見ている人に教えたり。それ以外は忍の一族の出て。病気の兄に代わり女ながら絵にかいたような冷静なくの一を勤めている。

「それから創作活動以外に彼と親睦を深めていた。彼は不幸いや不運にめげることなき周りの人間を明るくしている。」

「私はカゲロウと一緒に過ごすうちに好きになっていた。傭兵団にお尋ね者と間違われて追いかけられた時の忍び極意で逃げ延びることもできた。大和撫子の女性だ。」

「ヒューヒュー。」

「祝いに来てくれた皆に私達夫婦から重要なお知らせがある。」

「私達は結婚する。お腹に妊娠三ヶ月の赤ちゃんがいる。そして私とハロルドの結婚祝いにきてくれたことを感謝に絵を描いた。」

手伝いに布を剥がすと絵が出てきた。

「すごい絵だなー。」

とこぼす声があったものの。その絵はカゲロウの画力とハロルドの共同作業で描いた混沌の絵だった。