戯れの泉

「俺がきんしにどうやって手なづけたか聞きたい？」

「うん。シグレには、天照を持ってるし。その前にどうやってきんしと仲良くなったの。」

「カナおれは、すでに「天照」を持っていましたよ。」

「そう言うけどいつだったかシグレは、きんし武者にクラスチェンジしたでしょ。それからまた聖天馬武者に戻ったよね。」

「あぁ。あれは、「天翔る」を修得したかったのです。飛竜相手でも俺が天馬を守れるように。」

「じゃ、知らないきんしとも仲良くなったのは？」

「波長が合うのを選んで俺のきんしにしました。」

参考にならなかった。シグレは、カナが欲しいスキルを時間をかけることもなく短い間しかきんしになっていなかった。

「カナが乗っているきんし俺が見ていいですか？」

「うん。」

シグレは、きんしがいる厩舎小屋に入っていった。

「ねぇねぇ。カナは、どうしてきんし武者になろうとしたの？習っていた刀が使えないし。竜にもなれないだよ。」

「成り行きだよ。本当は、お父さんと同じ剣聖になろうとしたけど。何故か飛行武者にしかなれなかったんだよ。」

「そうだったの？」

「流星を修得出来ればお父さんと同じくらい強くなれるし。お父さんと組めばワープを使って戦いを楽にさせることができるからしばらく魔女になっていたの。」

「あれ？でもカナは、ワープで一緒にいるのは、シノノメばっかりだよね。」

「聖天馬武者でいたとき組みやすかったのがシノノメお兄ちゃんだから。回復ができるように周りの敵をお兄ちゃんが倒してくれていたし。」

「シノノメ強いもんね。自分も組んでいるヒトがボロボロになっても反撃ができて。んっ？ってことは、カナは、ずっとシノノメと防陣ばっかりしていたの？」

「ちゃん薙刀で敵を倒してるよー。」

「のわりにはカナの薙刀と祓え串のレベルが低いね。」

「うるさいなぁ。」

カナが頬を膨らませた。

「カナお待たせしました。きんしの性格がわかりました。」

「一目で分かるの？シグレすごいね。」

「ただこのきんしを別なのと取りかえった方がいいですよ。」


区切り。