僕は、母さんと同じ場所に気づけば立っていた。
若い頃のリョウマさん達とマークスさん達が
「カムイ戻ってこい」
「カムイこっちだ」
僕は、口と声が勝手に動いた。まるで無理に役者になったみたいに。
母さんの妹二人と弟二人姉さん二人をなんとか説得させた。
そうすると壁があったものが崩れてようやくリョウマさんとマークスに声をかけられた。
「裏切り者」
「私は、お前を許さぬ。」
母さんは、何を思って暗夜を選んだだろう。
タクミさんから罵られて。
リョウマさんとマークスさんを説得したあと僕の周りに知らない人たちが来た。
シオン王子とリアン王女が
「君を迎えにきた」
と言って。
僕は、そのままアイトリス軍に入った。
母さんと瓜二つがそこにいたのは、僕は、驚いた。