夕方。人気のない炉地裏をミルキーは、しゃがみながら手探りでペンダントを探していた。
昨日学校から帰ってから探しに行こうとしたのだけどスクアーロ先生?とおじいちゃんの友達?が来て外に出るところじゃなかった。

あのペンダントは、昨日の誕生パーティーの時も寝るときも肌身離さずミルキーの首にさげている物。ペンダントは、ベスターに引っ掛かれた拍子に古くなった革ひもが切れておとしたのだろうと思ってこうしてミルキーは、探していた。

「どうしよう。見つからない。」
辺りがオレンジから薄い黒に染まってく。
もうちょっとだけ探そう。またしゃがむと
「なにしてんだガキ?」
声をかけられて見るとスクアーロ先生がいた。学校から泊まってる屋敷に帰るところだろうか。

「制服まで汚して何してやがる?ボンゴレ令嬢なら護衛くらいつけろ。1人なら帰るぞ。」
「スクアーロ先生。まだ帰りたくない。」
「人通り少ない場所を子供が1人にさせるか。」
「お母さんのペンダントを昨夜この辺りに落ちたの」
あぁ。だから制服汚したんだな。
「どんなのだ。探してやる。」
ぱぁぁとミルキーの表情が明るくなった。

「そろそろ帰るぞミルキー」
「やだまだ探す。」
見つけたのは、切れた革ひもだけだった。
スクアーロは、ただこねるミルキーを肩に担いだ。ミルキーは、暴れるもののびくっともしないスクアーロ。
部屋に戻ったミルキーは、ベスターを睨んだ。
「ニャー」
「なにがニャーだよばか猫。」
軽く足で蹴る。ベスターのせいだ。
宿題をする気になれずベットに寝転がる。しばらくすると意識が暗くなった。

頬に柔らかい温かい感触がして目を開けるとベスターは、ミルキーを見下ろしていた。そっぽ向けようとベスターと体をの方を向くと前に頬に固い冷たい感じがした。

「ベスターこれどうやって持ってた?」
ミルキーの宝物。ペンダントの飾りであるミルキークォーツが手元にあったのだ。
「ニャー」
ベスターは、ペット用のベットに戻ると体を丸くして眠った。

続く。