戯れの泉

「カムイ！カムイ！」

「あらギュンターどうしたのです？」

「カンナが ‥とにかく来てくれ。」

家事をしている妻の手を引きカンナの元へ連れて行く。

「とーぅん。かさーん。」

二歳のカンナがギュンターとカムイを指差しながら初めて言葉を言った。

「カンナお父さんとお母さんと言っているのですね。あらあらギュンターさんまた泣いて。」

「カンナおめでとう。」

ギュンターが泣きながらカンナを抱き上げた。

カムイと再婚してからギュンターはたくさんの喜びを再び得られた。

「とぅーさん。」

もう一度を父をさす言葉を言ってくれた。もうそう呼べる人はいないとギュンターが諦めていた言葉が聞けて。ただギュンターは嬉しかった。

区切り