僕レオンは、タクミがカムイ姉さんに声をかけてカムイ姉さんの入っていいと許可をもらって天幕に入ってくるところを見てしまった。


気になった。もしカムイ姉さんに嫌なこと言うつもりなら割って入ってタクミ王子を追い払うつもりでいた。

だけどタクミ王子がカムイ姉さんと話していてマクベスのことを話に出した瞬間気になって立ち聞きしてしまった。

王族が立ち聞きなんてはしたないと思うけど気になって仕方がなかった。


どっちのことで気になったかって?

両方だよ。

暗夜の恥さらし軍師マクベスとタクミから見たカムイ姉さんのことが。


両方気になって仕方がなかった。

「リョウマに兄さんとマークス王子の両方の貫禄がカムイ姉さんにあるなら」

「もうタクミさんに隠し事ができませんね。」


カムイ姉さんに隠し事!!


僕の足が前に。カムイ姉さんの元へ行って確かめると言わんばっかりに前に行きそうになった。

カムイ姉さんの隠し事聞いてしまえ。


悪魔の囁きだ。

ダメダメ隠し事って。その隠し事を聞いたら軍の纏めに響くからダメ!


天使の声。


良いだろう?今は、暗夜王国も白夜王国もないんだ。この機会は、滅多にない。カムイ姉さんの隠し事を直に聞いてしまえよ!

悪魔の囁き。


白夜の弟王子だけがカムイ姉さんの隠し事を聞くのは、ズルい。自分だって聞きたい!

悪魔の囁きが勝って僕は、カムイ姉さん。とタクミ王子が居座る天幕の中に入って行ってしまった。


転んだのは、悪魔の囁きに負けてバチが当たっただけ。カムイ姉さんの天幕に入らないと僕が膝を押さえてバランスを崩したわけじゃないから。


「レオンさん?」

「あんた何してんだよ?」

僕は、慌てつつも違うと弁明しようとした。

けっして立ち聞きしていないと言おうしたのにボロが出るばっかり。


「レオンさん私のベットなら空いていますよ。そこから寝ましょう。」

「カムイ姉さん年頃の女が年頃の男子を甘やかしても困らせるだけだよ。レオン王子今マークス王子呼んで「いい。そのままでいい。あっカムイ姉さんちょっと手を僕の額にかけてくれないかな頭が痛いよ。」


タクミ王子の気遣いを遮り僕は、タクミ王子に伝えることを言うまでカムイの天幕にいると遠回しに主張した。