私達は「原発被災者」です。
「原発事故」は天災でも、そこから被害が拡大したのはいう間でもなく人災です。
そしてこれから私達が戦う相手も。
私達の敵は見えない放射能と、見えない人の悪意と噂。
無責任に情報を操作する国と、報道。そして放射能汚染地という汚名と、その現実です。
原発で作業を続ける方の努力を否定は一切しませんが、安全になる道のりはおそらく遠いのでしょう。
日々の報道で「原発の現在状況」が報道されず、汚染水の事ばかりが報道されていることがそれを証明しています。
電源が通り、状況が安全に近づいているのならそれが報道される筈だからです。
そして、良くなっていない原発からは放射能が今も出続けている。
だから実際問題として、福島がある程度以上の放射能を受けている地域であるのはある意味風評ではなく事実なのだろうと思います。
それでもいい。
この地に生きると決めた時、私達はある意味覚悟を決めています。
放射能があってもそれと上手く付き合っていこうという覚悟をみんなきっと口に出さずとも持っています。
だから、私達原発被災者が、今本当に望むのは三つなのです。
原発がこれ以上悪くならずに一刻も早く終息すること。
放射能と正しく付き合って行く為の情報と、援助。
そして福島を見捨てず、同じ日本人として共に生きて行く仲間として信じ、手を差し伸べてくれる人。
それだけが叶えば、私達は前を向いて生きて行けます。
きっとこのブログを見て下さる多くの方々は私達が望む三つ目の願いを叶えて下さる方でコメントは単なる形の一部でしかないのですが、それがあると外と繋がっていると言う思いを感じて嬉しくなってしまうのは私の弱さであり甘えでした。
ごめんなさい。
そしてありがとうございます。
普通の生活に戻れたように見えた我が町もも、仕事を失った人、失いつつある人、問題は山積みです。
加えて「原発被災者」は私達だけでなく福島県の人間全てで浜通りには「震災被災者」も大勢います。
家を失った多く方々には私達以上に彼らのには救いと助けとメッセージが必要です。
故郷に戻れず大変な思いをしている方々にも。
だから、福島を嫌いにならず見守り信じて下さる方々に心からの感謝を捧げつつ、これからもどうか私達を信じて、皆さんと一緒に笑いあえる日が来ることを待っていて下さい。
震災の事を忘れず、できる意味と事でいいので応援していて下さい。
心からお願いします。どうしてもお礼とお願いを言いたくて長くなりました。
これからは当たり前の日常の事を交えてまた原発側の近況報告を書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。