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福島桜紀行

先週、合戦場の桜の写真をUPしました。
今日は同じ場所の一週間後の写真です。
満開にはまだあと少しというところですが、だいぶピンクが濃くなってきたのがお判りでしょうか?
菜の花も先週より確実に花開いています。
合戦場の桜は正式名称は合戦場のしだれ桜。
滝桜の流れを汲むとの声もあるしだれ桜です。
福島の桜の名所の三分の1くらいはしだれ桜なのはやはり滝桜の影響でしょうか?
個人宅や寺、神社などにも滝桜の子木がけっこうあるようです。
滝桜へ行く道にも桜の木を売っているところも多いですから今後も増えていくかもしれません。

田村市の避難エリアになっている都路地区にも秋元のしだれ桜があります。
役場の裏にあって目立たない所にありますが行くといつも心を和ませてくれました。
滝桜も合戦場の桜も満開は来週末あたりになりそうな感じです。
例年ならたくさん出ている出店も今年は殆どありませんが、その分ゆっくりと花を楽しむことはできそうです。
来週の日曜日は朝から出かけられるかもしれません。
目標は花見山公園に行くこと。
震災前はいきつけのお店があるので月1くらいでは行っていた福島ですが、震災後はなかなか行けませんでした。
確実に1時間以上かかるので。
でも、今年はできれば行ってその美しさをしっかりと見て来たいと思います。

避難エリアの富岡町には夜の森公園というところがあって、2000本の桜並木が美しい浜通りきっての桜の名所です。
私は一度しか見たことがありませんが、とても美しい光景でした。
今年は見る人がいなくてさびしがっているかもしれないとは富岡の方の言葉。

今年はその分も、たくさんの桜を見て、いつかまた桜達と再会することを願い、祈りたいと思います。

次代に伝える福島の誇り

三春と郡山の境に高柴デコ屋敷、というところがあります。
三春駒というのをご存知の方がいるかどうか解りませんが、福島の民芸品でそれを作って見せる場所です。
そして高柴には夫婦桜という、少し有名な桜の木があります。
滝桜を見た後、寄ってみたのですが、そこで偶然桜の前で踊っている人を見ました。
いわゆるひょっとこや、おたふく、七福神などの衣装を着て音楽に合わせて踊る姿は、無造作に踊っているようでユーモラス。
足取りや手もあざやかでとても見事なものでした。
聞くところによると、高柴七福神踊りというのは伝統芸能にも指定されているけっこう有名なものであるとか。
その中のひょっとこ踊りを、今日、福島から来る方達に特別にここで見せるのでリハーサルがわりに踊っているのだということでした。
どこにも告知されていない話であったので、偶然その場に居合わせたのはとてもラッキーだったと思います。

当の方達が遅れている間、少しお話を伺いました。

ひょっとこ踊りは300年以上の歴史があり、その土地の長男が代々受け継いできたものなのだそうです。
二十歳の時から約30年以上やっているというその方は、踊りをするときは「自分を無くし、無になる、そうすると、演じる役が自分になり、自分がその役になるのだ」
とお話して下さいました。
そして
「300年の間、先祖代々伝えてきたものを、この土地で守り、次の世代に伝えていくことが自分達の役割であり、何があろうと成し遂げたいことだ」
ともおっしゃっていました。
その言葉と踊りには、歴史と伝統を守って来たと言う誇りが確かに感じられたのです。
と、同時にこの土地への愛情と何があっても、この土地の文化を守り抜くと言う思いも感じられました。
私達の為に、踊って下さったその踊りを見て、福島の文化、いいえ日本という国の心意気を感じたような気がします。  
満開の桜と菜の花の前で見るひょっとこの舞。
面を付けて衣装をまとって踊る軽快なその姿には、何のためらいも感じられませんでした。

福島県人の誇り。 
そんなものをほんの偶然からでもこの目で見れたことを心から嬉しく思いました。
私の写真と文章で、それが少しでも伝わるといいのですが。##
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