ネットニュースはある意味テレビよりも情報が早いので重宝しています。
携帯で朝と、昼と夕方、夜確認しています。
仕事が終わっての帰り道、確認したメールでとんでもないニュースを見ました。
「首相が原発付近は人が当分住めないだろうと発言した。10年、もしくは20年〜」
私は、一瞬、プッツンと何かが切れたのを感じました。
タイトル「菅首相闇討ちの案内」
とブログさえ書き始めていました。
どうやら、記者会見に応じた参与の早合点であったらしいとのことですが、そう思わせる話をしたということなのでしょう。
この地震で政府と東電にはいろいろ言いたいことがあります。
情報を隠蔽し、事態を拡大させ、福島県民を混乱させた責任はどうとってくれるのか、補償すると言いながらその補償を国民負担にするとか馬鹿な事を言うなとか。
原発で働いておられる方々にもっとまともな対処をしろとか
本当に山脈山々あるのですが、何よりも言いたいのは
ここまで安全だ、大丈夫だと言い続けてきたのなら、最後まで安全だと言い続けろということです。
今、福島県に一番必要なものは「希望」だと思います。
毎日余震があって、震度4以下なら、
今日は大きい地震が無かったね。
と笑う日々。
少なくても通常の10倍の、多くて100倍、200倍の放射能数値の町で暮らす私達。
皆が夢に見るのは、かつて「本当の空がある」と言われた福島の美しい青空の下で大きく手を伸ばし深呼吸をすること。
福島の桃のジュースを飲み、地元産の米のおにぎりと野菜とお魚のふんだんに詰まったお弁当を美しい、小名浜の海を見ながら食べる事。
そんな当たり前のこと。
それが、今はとても遠くなってしまいました。
私達はまだ自分の家で、自分の町で暮らすことができます。
でも、大熊町や双葉、浪江、楢葉などの皆さんは思い出の品さえ何も持ち出す間もないまま故郷を遠く離れた地での苦しい生活を余儀なくされています。
そんな人達の希望はいつか、自分達の町に帰る事。
大熊町の避難先で開かれた学校名は「分校」でいつか必ず帰ると言う思いが込められているのです。
そんな人たちに向けて
「故郷は当分人が住めないだろう」
なんてどんな顔をして言えるのでしょうか?
まして、その側には今も大勢の人が住んでいると言うのに。
原発では多くの人が今も働いていると言うのに。
避難所にまともに顔も出したこともの無い首相ですが、もし、これが真実であるのなら、福島県の夜は歩けなくなるでしょう。
確実に福島選挙区全てが民主党の敵にまわります。
私達に何もしてくれる気が無いのなら、する能力がないのならせめて希望を奪うようなことはしないで下さいと言いたいです。
嘘でも安全と言い続けて欲しい。
芽生えた希望を後から奪われる絶望は、最初から希望が無いよりずっと辛いですから。
件の真実がどうかは解りませんが、そんなことを冗談でも口にする参与を選んでいる時点で今の政権に未来はありません。
早くなんとかして欲しいものです。
でないと本当に次のブログのタイトルは「闇討ちのご案内」になるかも‥‥