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流れを止めないで

郡山市が昨日、校庭の表土の土を削る作業を行ったそうです。
結果、放射能数値は約6分の1に下がったとか。
処分場周辺の住民の反対にあって、運び出しはできなかったそうですが、これは少しでも早くという思いで開始を前倒しして急いだ為の結果で、問題はありましたけど評価したいと思います。
心配なのは
「先走り、勇み足」
と非難する人がいたという声などで、これからのこういう動きが止まってしまう事です。

急ぎ過ぎた感はありますが、郡山市の行動は英断であると思います。
今後、郡山市という前例ができたことで、他の市町村も土壌汚染に注意しよう、汚染土壌の除去を行おう。

という動きや考えが出てくるかもしれません。

ただ、私達のようにネットをつないだり、携帯で情報を探ったりできる人間は
「文部科学省や国のいうことは信じてはいけない」
「放射線や内部被ばくについてもっと考えるべきだ」
と知ることができます。
でも、意外にそういう人間はまだ全体から見れば少数なのだと思います。
インターネットを積極的にやる人間はぎりぎり30代から40代。
それ以上の方は自分から積極的に情報を集めたりしないで、自分の身の回りの事だけを見ている。
国などのしていることが間違いだなどとは思わない。
ただでさえ、国は内部被ばくの危険性など殆ど口にしませんし、放射能の影響は累積するなどということもテレビ、新聞は教えませんから
「国が大丈夫と言ってるのになんで市が動く」
と文句を言ったりするのです。
彼等を変える為には、何度も言っている通り放射能と正しく付き合って行く為の知識をちゃんとした形で知らせる必要があると思うのです。
なのにテレビや国にはそれを期待できない。
国は助けると口だけは言いながらも、今の所まともに何一つしてはくれません。
放射能で汚染された土や草、がれきの処分場を造るとか、正しい知識を知らせるとか。
せめて郡山市の対応を首相や、枝野長官が評価して、サポートしてくれると発言でもしてくれれば少しは変わるのでしょうが。

処分場の近くの方のご心配なども解りますが、私は郡山市を応援します。
このできることをしようという流れを止めないで欲しいと思うのです。

美しいもの

もう三春の滝桜などは花が落ちてしまっていますが、ようやく田村市は桜が咲きはじめました。

田村市にもいくつか銘木と言われる桜がありますが、それらは連休ごろに多分満開になると思います。
機会があったら撮影してみたいと思います。
先週は有名どころの桜ばかりを公開しましたが、福島は桜以外の花も綺麗です。その中にちょっと珍しい花もあります。
赤と白の花が一本の木から咲いているのがお判りになりますか?
吹き寄せと呼ばれるものですが、これは桜ではなく梅らしいです。
八重の梅は結構珍しいので桜と間違える人も多いようです。私も間違えました。
中には白とピンクがまじりあっているものもあって綺麗です。
こんな花が時々、無造作に家の庭に咲いてたりします。
桜が終わっても福島は花盛り。

色々と暗い話がありますが、それを埋める綺麗なものを大切にしていきたいと思います。

花とか、人の心とか。


すれ違うなにか

遠いロシアでヨウ素入りのスープを「フクシマ」と名付けて売っているとかYahooニュースで見ました。

まあ、心無い人の福島に対する偏見差別はホントに今に始まったことではないので今更気にはしませんが、最近福島の中ですら他所の町に対して色々な思いがあるようです。

こんな話があります。
福島市に住んでいる女性が田村市に住んでいる母親に
「原発に近いからこっちに避難して来たら」
と言った。
田村市の母親は娘に
「福島の方が放射線数値が高いからこっちへおいで」
と言った。
心配な娘は母親の所に行った。
母親は心配して娘の所に行った。
どちらも来る相手に対して
「そっちの物は何も持ってこなくていいからね」
と言い、相手が来るつもりはないと知るとすぐに帰った。
そして自分の家に帰るとすぐに服を洗濯した。

笑い話か、ブラックジョークのように聞こえますが、ほぼ本当にあったことです。
皆、自分の住んでいるところは大丈夫。
他所の町は心配。そう自分をごまかすようにして生きているのです。

今もって国は福島の為に一番大事な情報を与えてはくれません。
正直乱暴な言い方になりますが、作業員の被ばく量が限界に近くなった、とか汚染水の濃度が増したとかはどうでもいい話。
それよりも今必要なのは、放射性物質の拡散している量だとか今後の様子とか、対応の仕方とかそういうことです。

郡山市は校庭の表土除去作業を開始しましたが、これを責める口調の文部科学省。ならばもっと有効な手段があるのかと伺いたいところです。
思いや願いもすれ違うばかり。


震災から一カ月。止まる事のない心配。溜まるストレス。
それが余裕のない気持ちを生み、すれ違う心や最終的に人々に差別や偏見を生むのだと思います。

その心配を少しでも取り除く努力を、国や自治体に望むことはできないのでしょうか?
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