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触れられないつくしとスミレ

今週も何一つ変わる事のない一週間が終わろうとしています。
注水作業が安定して行われるようになって、そのことが報じられなくなって以降毎日ニュースはチェックしていますが、ほんのわずかでも原発の作業が進展したという話は聞こえてきません。
一週間前と微減傾向にはありながらも環境放射能の数値も大きな変動は無し。
役立たずの首相と、東電の役員が謝罪に来ましたが、それは何一つ状況改善に役立ってはいません。
来週はいよいよ5月。本当に少しでも何かが変わるのでしょうか?

とはいえ、今日は一つ大きく変わったことがありました。
計画避難区域と避難準備区域が正式に発表された事です。

と、同時に20km圏内は簡単には入れない警戒区域になりました。
田村市の一部もその警戒区域の中に入っています。
避難準備区域から学校に通っている子供もいます。
通学時のマスク着用は指示されていますし、校外活動も現時点では見送っていますが放射能に対する大きな対策は今はあえてしない方向のようです。

それがいいのか、悪いのか。
良いことであるとは思えませんが、でも、今の私達にできることはあまりないのは事実です。
日々放射能に気を付けながら、当たり前の一日を過ごす。
本当にそれだけしかできないのがもどかしいです。

やっと木に咲いた今年初めての桜の花、足元のつくしやすみれ。
摘み取ることさえ躊躇われるそれを見つめながら
「いつになったら外で遊べるのかなあ?」
そう呟いた子供は一人ではなかったような気がします

郷土の誇り、故郷の華

少し前でしょうか?
開成山公園の桜が満開になり、隣の野球場に避難されている方が桜を見に行ったというニュースがあったそうです。
私は直接見たわけでは無いので又聞きですが、
「確かに綺麗だけど、夜の森公園の桜の方が綺麗だなあ〜」
とおっしゃったかたがいらっしゃったとか。
そうだよね〜と。
私は納得してしまいました。
桜、というのは他の花と違う何かがあるような気がします。郷土の誇り、というか心のふるさと、というか。
私だって大滝根川の桜。
開成山や夜の森のそれにはとても及びませんが、毎年見るのを楽しみにしていますし、家の側の桜の木。
見上げる様なその木の下で舞い落ちる花びらを見るのが楽しみだったりします。
地元の桜が世界一。
どんな名木もきっと叶いません。
それに花の名所というのはすぐにできるわけではありません。
数年、数十年。ひょっとしたら数百年。人が愛し育て守ってこそできるものです。
夜の森公園の桜は今年、避難区域なので入れませんが今、丁度満開なのだそうです。
原発作業と思われる用事で入った方が写真を撮られ、それがビックパレットに飾られているとか。
今も、故郷で変わらずに咲いて人々を待ち続ける桜の木。

どうか、早く彼らの元にそれを心から愛する人が帰ることができますようにと祈らずにはいられません。


因みに写真は開成山公園の桜です。
横向きに見てください。
悪くはないと思いますがいかがですか?

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