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認める事と向き合う事

今回の意見は私の個人的な意見です。

農業を専門にやっておられる方とかは今の時点で本当に死活問題になっていることなので意見は異なるかもしれません。それをご理解の上お読みください。

武田邦彦という先生が今回の震災と原発事件について書かれているブログがあります。
正直、とっても厳しい目で今回の件について書かれており環境放射能の安全値とか被ばく量の計算式などは正直滅入るのですが、書いてあることは解り易く冷静な目で見るとかなり納得できるものです。
そして、その中からの一部受け売りになってしまうのですが今回の福島県人の差別と野菜の被害について、私の個人の意見を書いてみたいと思います。

実は今回の野菜の「風評被害」を受けて東京で実際に野菜を販売して、風評被害を吹き飛ばそうとした、という報道を見た時私は気になったことがありました。
販売員の方の一人が、ガイガーカウンターと呼ばれるスクリーニングで使用される機械で「これには放射能がついていませんよ」と野菜を調べて見せた事です。あれは、身体についた塵や空気中に混じった放射性物質を調べるモノで食べる為の安全基準と呼ばれるものを計るとは別のものの筈なのです。放射性物質が付着していないと言う証明にはなるかもしれませんが問題のヨウ素やセシウム、ストロンチウムは多分、わかりません。
そういう光景を見ると解ったような人達が鬼の首を獲ったように「福島の人間は放射性検出されるものをごまかして売ってる」などと言います。
そういうことがさらに福島県差別を生むことになると思うのです。


繰り返しになりますが、私の家は農家です。
あぶくま高原は野菜栽培のメッカで、春から夏にかけて新鮮な野菜がスーパーなどにたくさん並びます。
とっても美味しい自慢の野菜なのでぜひ食べて欲しいと思います。

でも「東電のせいで」大地が汚されたのは確かであり、野菜など一部ですが悪影響をもたらしているのもまた事実だと思うのです。
だからなんでもかんでも「風評被害」にして福島は安全だと言い張るのは、かえって福島に対する不信感をもたらさないでしょうか?

まして危険かもしれないものを、福島を支えてくれようとしている方に買わせるのは申し訳ないとさえ思います。

放射性物質を含まないとはっきりしたものは区別し、安全だから、買って欲しい。工業製品なども影響はないから使って欲しい。
そう伝え、科学的に納得して貰うのが正しい形ではないかという事を武田氏はおっしゃっています。
私もそう思います。
福島が放射性物質に汚されてしまったのは事実です。
汚染と言われたくはありませんし、私達のせいではありませんが悲しいことに本当です。
とっても悔しいです。
哀しいです。
許せないくらいに。
その怒りはいずれ国と東電にぶつけるとしても、私達はこの地で生きて行くのですからその汚れを受け入れ、正しく、なるべく安全に付き合っていく為の対応と努力をした方が福島の復興は早くなるのではないかと思うのです。

認める事と向き合う事、まだ言ってる私も納得してはいないのですが…。
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