「見えない敵が城に姿を現れたんです。ジョーカーさんが威嚇で暗器を投げつけて追い出すことができたのですが。見えない敵が別の世界に繋がる「異界の門」を通って逃げて行きました。
見えない敵が異界で暴れる前に「異界の門」に行くことになりました。」
走りながらカムイはリョウマに説明した。リョウマは懐から笛を取り出し
ピイィ。
「リョウマ様いかがされましたか。」
「サイゾウ。シノノメ達を呼んでこい。」
「リョウマ様あなたさまのお子はまだ城に戻ってきておりません。」
「なんだっと!?まさかシノノメが連れまわしているのか!」
「はい。朝から姿が見えず恐らくは。」
「‥‥サイゾウ。」
「はっ。」
「シノノメの食べるご飯に激辛を入れておけ。」
「分かりました。」
リョウマの額に青筋が浮かんでいた。
「リョウマ兄さーん!こっちへ。」
「あぁ。サイゾウ城に戻れ」
「はい。リョウマ様お気をつけて」
カムイは異界の門へ入ると続けてリョウマが入った。
区切り。