FE無双 続々 カムイの天幕で。

僕の額を撫でるカムイ姉さんの掌は、暖かい。小さい時から姉と弟として過ごした時と同じ暖かさがしていた。

そのカムイ姉さんが3度の人生を体験した大人で。

リョウマ王子とマークス兄さんの両方貫禄を持ち合わせて。



暗夜の恥知らずのマクベスに4度も策にかかって。


「信じられませんが私は、アイトリスに来る前は、とある王国を再建するために女王をしていました。」

「女王!?カムイ姉さんが!」

僕は、カムイのベットから上体を起こした。

「通りで雰囲気が違うと思っていたよ。カムイ姉さん新しい国でも建ってたの?」

「いいえ。ある人から国王の座を譲り受けて生き残った人達を集めて再建しました。再建に使う土地をリョウマ兄さんとマークス兄さんに貸してもらって。」


カムイ姉さんが女王?あのお人好しで悪運の強い姉さんが。

どうゆう経由で女王になったの?

少なくともカムイ姉さんは、軟禁されて育ってられた。

カムイ姉さんに会う人間は、限られていたし。

カムイを知らない人間がカムイを女王に受け入れて。



だけどカムイ姉さんは、国王になれる資質を僕は、見ていないし。知らない。


カムイ姉さんは、腕っぷしで女王になったの?
それは、考えられない。



それとも王族の誰が不在になったからカムイ姉さんが代理として入れ替わったの?


「ねぇカムイ姉さんそいつ皺寄った顔しているから皺を伸ばしたら?」

「レオンさん大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。カムイ姉さん。タクミ王子カムイ姉さんがいつから違和感を覚えたの?」

「簡単なことだよ。僕は、暗夜の者を信用していないからだよ。」

『あの疑り深さは、俺を愉しませていましたよ。暗夜を信用していない。では、なく怖いと認めない甘ちゃんな弟君は』

ゼロが愉快そうに話していたことを思い出した。

「だけどリョウマ兄さんとヒノカ姉さんは、カムイ姉さんは、自分の元へ帰ってきていると言わんばっかりのカミラ王女とあんたに対して発言していた。サクラもだ。」

「だけど君は、カムイ姉さんが暗夜と白夜両方の軍を攻撃して倒したのを見てカムイ姉さんが敵前逃亡しているのを見ているから違った。」

「そうだよ。味方になれそうな相手を斬り伏せたり。竜に変身して潰したりするのを見たら驚く。アイトリスに初めて来たときは、驚いてそんなことも忘れたよ。」

だけど忘れたことを思い出して。

「マクベスの術が解除されて挟み撃ちにされそうになった時に僕は、カムイ姉さんの周りを守ろうとした。」

「その前は、僕とタクミでカムイ姉さんとマークス兄さんの近くに襲う砦の守備をしていた。」


「あの時のカムイ姉さんの雰囲気は、敵前逃亡した戦犯というよりも。襲う敵に備えて襲おうとした敵を返り討ちにしてやる殺気と言ったらカムイ姉さん」

「すいません。マクベスの召喚した大量のノスフェラトゥに見えてしまって。どうしてもマクベスの元に辿り着いて倒さなきゃと思って。」

しょんぼりするカムイ。

「謝らないでカムイ姉さん全部マクベスが悪いだから。カムイ姉さんは、リョウマ王子とマークス兄さんを守ろうとしただけだよね。」

「はい。ふたりの兄さん達を殺されるわけにはいかないと戦いました。」


カムイ姉さんは、魔力に対する抵抗力が低い。リョウマ兄さんとマークス王子くらいに。

僕も人のこと言えないけど魔力に対する抵抗も弱いし。物理に対する守備も低い。



僕がカムイ姉さんと同じ状態でマクベスと同じくされたらと思うとゾッとした。



リョウマ兄さんだけ助けて。暗夜第一王子マークスの命を奪っていた映像が浮かんだ。

そうなるともう暗夜と白夜は、手を取り合うことは、二度と出来なくなる。

本気で暗夜は、暗夜第一王子の弔い合戦のため白夜王国を無理矢理制圧することに躍起になる。


操られたのは、リョウマ兄さんとマークス王子の近くに操られていたのは、カムイ姉さんで
あって本気で良かったとタクミは、思った。















「タクミ王子先から顔色青いけどかんがえごとかい?」

「いやこれは。」


「アイトリスに来る前の出来事だけじゃカムイ姉さんが違う人に見えると疑ったりしないよね。もう一つカムイ姉さんを知らない人と疑うことがあったじゃないの?」


「あぁあったよ。カムイ姉さんがマクベスの策だと気づいた時の顔がうんざりしていたよ。顔に またかよ と書いたような顔をしてたし。唇だって噛んでた。もう何回かマクベスの策にかかったことに気づいたという顔と言ったら」


子供が同じ悪戯を見つけた児童の先生と同じ顔だったとタクミ王子は、つけ加えた。


「それだけじゃなかったシオンとリアンに言った台詞が気になって。経験を積んだ大人のような貫禄があったからもしやと思ってカムイ姉さんに尋ねたら」


「カムイ姉さんがとある王国を再建するために女王になっていたことには驚いたよ」


「隠そうと思っていなかったのです。ただ」

「ただ?」

「白夜王国と暗夜王国がない状態で第一王子とかそれを抜きにしてマークス兄さんと話せたこと」

「リョウマ兄さんと白夜だけの坐禅をしてみたり。」



「国外に見る景色が見れたことが楽しくなって正体を明かす必要がないと思ったのです。女王になってから色々忙しくて。国民を元気づけたり。白夜王国と暗夜王国の文化を両方を取り入れる方法を模索して浸透する算段を実行したりで。」

そう話すカムイ姉さんの顔は、食べ物を好き嫌いする子供が嫌いな食べ物を美味しく食べれる方法を思いついた母親の顔をしていた。



カムイ姉さんは、弟王子達が知らない場所では、女王をしていたことには、今夜で驚いていた。

今夜カムイ姉さんから聞いたカムイ姉さんの正体が分かって二人は、伸びをして各々の天幕に帰っていた。

これで心残りが消えた。

あとは、裏切り者ダリオスからアイトリスの双子の王女と王子を守ると決意した。タクミ。

出撃する軍のための策をルフレに講じる相談をしようと決意した。レオン。

軍の人たちの状態を見ながら見守ろう。戦いになったら仲間を死なせないため夜刀神で返り討ちにしてやろうと決意した。〇〇女王カムイ

完結。









Fe無双のカムイちゃん 続 天幕で。

僕レオンは、タクミがカムイ姉さんに声をかけてカムイ姉さんの入っていいと許可をもらって天幕に入ってくるところを見てしまった。


気になった。もしカムイ姉さんに嫌なこと言うつもりなら割って入ってタクミ王子を追い払うつもりでいた。

だけどタクミ王子がカムイ姉さんと話していてマクベスのことを話に出した瞬間気になって立ち聞きしてしまった。

王族が立ち聞きなんてはしたないと思うけど気になって仕方がなかった。


どっちのことで気になったかって?

両方だよ。

暗夜の恥さらし軍師マクベスとタクミから見たカムイ姉さんのことが。


両方気になって仕方がなかった。

「リョウマに兄さんとマークス王子の両方の貫禄がカムイ姉さんにあるなら」

「もうタクミさんに隠し事ができませんね。」


カムイ姉さんに隠し事!!


僕の足が前に。カムイ姉さんの元へ行って確かめると言わんばっかりに前に行きそうになった。

カムイ姉さんの隠し事聞いてしまえ。


悪魔の囁きだ。

ダメダメ隠し事って。その隠し事を聞いたら軍の纏めに響くからダメ!


天使の声。


良いだろう?今は、暗夜王国も白夜王国もないんだ。この機会は、滅多にない。カムイ姉さんの隠し事を直に聞いてしまえよ!

悪魔の囁き。


白夜の弟王子だけがカムイ姉さんの隠し事を聞くのは、ズルい。自分だって聞きたい!

悪魔の囁きが勝って僕は、カムイ姉さん。とタクミ王子が居座る天幕の中に入って行ってしまった。


転んだのは、悪魔の囁きに負けてバチが当たっただけ。カムイ姉さんの天幕に入らないと僕が膝を押さえてバランスを崩したわけじゃないから。


「レオンさん?」

「あんた何してんだよ?」

僕は、慌てつつも違うと弁明しようとした。

けっして立ち聞きしていないと言おうしたのにボロが出るばっかり。


「レオンさん私のベットなら空いていますよ。そこから寝ましょう。」

「カムイ姉さん年頃の女が年頃の男子を甘やかしても困らせるだけだよ。レオン王子今マークス王子呼んで「いい。そのままでいい。あっカムイ姉さんちょっと手を僕の額にかけてくれないかな頭が痛いよ。」


タクミ王子の気遣いを遮り僕は、タクミ王子に伝えることを言うまでカムイの天幕にいると遠回しに主張した。









Fe無双のカムイちゃん カムイの天幕で。

「タクミさんどうしましたか?いつもは、早く寝るのに。怖い夢でも見ましたか?」

「夢なんて見てないよ。ただ」

「ただ?」

カムイ姉さんは、首を傾げた。

「カムイ姉さんアイトリスに来てから少し落ち着いているなぁって思って」

「まぁ確かに知らない土地に来たら戸惑うことがありました。ただ私は、マクベスに幻惑の魔法をかけられたから知らない土地にきたことに来たことには、魔法が溶けてから戸惑いました。」

「マクベスに幻覚魔法かけられる前のことは、覚えていない。」

「うーん。最初は、夢でも見ているのでは思いましたよ。知らない土地で兄弟姉妹と呼ぶ人達を探して合流しなければと焦りました。」

「マクベスに捕まってからは?」

「夢にしては、現実的だと思って」

そう話すとカムイ姉さんから見てマクベスは、関係が浅いものでないと感じた。

僕は、マクベスに会うのは、初めてだし。だけどカムイ姉さんは、違う。

カムイ姉さんから見たマクベスは、一朝一夕でできあがる関係では、ない。

そぅ。まるでカムイ姉さんは、死人が生き返る場面何度も見たような。

「カムイ姉さん。どうしてマクベスが生き返ったと思うの?」

「なぜってマクベスは、元の世界では、私を殺そうとしました。」

「マクベスの罠にかかったことに気づいたのは、初めてじゃないのでしょ?」

「そうです。マクベスは、私に懲りずに陰湿な策を仕掛けてきてってあれ?タクミさん?」

「やっぱりカムイ姉さん。貴方は、僕の知っているカムイ姉さんじゃない。」

誘導尋問に成功した。

「僕から見たカムイ姉さんは、人質として暗夜王国に育ってられたにも関わらず暗夜王国の兄弟姉妹とは、こっちが家族にようだ言わんばっかりの態度をしていた。でも白夜王国の兄弟姉妹のことも殺したくない。戦争しなくとも和平の道があると公言していた甘ったれな第2王女だった。だけど」


僕は、一呼吸置いた。少し間を置いてから


「その甘ったれがアイトリスに来てからは、落ち着きがあった。僕から見たらカムイ姉さんは、年上の雰囲気がある。まるで3度の人生を経験を積んだような落ち着きさ。」


そうだ僕がカムイ姉さんに言いたかったことは、カムイ姉さんのふんわりした雰囲気の中にある貫禄のようなのがあることに気づいている。


「さすがタクミさん。私の正体に気づきましたか。そうです。私は、元の世界では、3度もマクベスの策にかかって。3度もマクベスを殺したカムイです。」

「それからカムイ姉さんは、卑怯者の屍を通り越して道を切り拓いて。道の先を作ったのでしょう?3度も。カムイ姉さんは、リョウマ兄さんとマークス王子の貫禄を両方を持っていたとしたら?」

「もう降参です。タクミさん。二人の兄さんを話に出すのは、反則です。もう私の正体隠せなくなるじゃないですか。」

カムイは、両手を挙げて降参の仕草をした。

ドサッ!

天幕の入り口にレオンが転んで入ってきた。

「タクミ王子!カムイ姉さん違うんだ。これは、貧血で倒れただけだよ。カムイ姉さんちょっと寝かす場所を頂戴。」

カムイ姉さんと僕だけで話を聞こうとしたらトマト鼠が入ってきた。
















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