歯みがきパペットを使って歯みがきのお手本を見せてあげていたら、娘はパペットの歯を磨いてあげられるようになった。
得意気な顔はかわいいけど、惜しい。
今度はパペット用の歯ブラシを口にいれて、歯みがき出来るようになった。
パペット用の歯ブラシは娘の口には大きすぎる。
今度もまた、惜しい感じ。
でも、少しずつは進展してるかな。
相変わらず僕が仕上げ磨きをしようとすると、すごく泣いて抵抗する。
いっぱい遠回りして、色んな顔を見せてくれている。
遠回り大歓迎だ。
これまでは絵本を開いても、ページをめくったり、細工の部分だけに夢中だったりした。
最近はじっと聞いてるようになった。
ニコニコしながら、聞いてくれる。
たぶん意味はわかってないだろうから、大袈裟な読み方で楽しませようとしてる。
妻さんに見られたら恥ずかしいくらいの読み方だ。
最近は夜泣きがちな娘。
妻さんが頑張ってくれる。
僕はというと忙しい仕事の疲れに負けて任せっきり。
しっかりせねば。
ひさしぶりの休日は3人で公園にお出かけできた。
公園には桜がまだたくさん咲いていて、諦めていた花見も、少し遅れたけどなんとかできて良かった。
お昼御飯はレジャーシートを忘れたのでベンチに座ってのごはん。
妻さんと娘の3人で、青空の下で食べるのは初めてだ。
格別だった。
おにぎりが美味しいだけじゃない、木漏れ日が暖かいだけじゃない、
僕が想像できる幸せの形やぬくもり、そのもの。
おかげで疲れが消えてなくなった。
公園には池があって、ボートがあったので挑戦することにした。
並んで待っている間に、娘に救命具を着けたら、わんわん泣いた。
すごい泣きかただったので乗るのを断念しようかとも思うくらい。
だけど、ボートには妻さんとも乗ったことがなかったので、僕は絶対に乗りたかった。
乗ってみれば娘は妻さんに抱かれて静かになっていた。
ただ、固まったままで全身にやや力が入ってる感じで様子をうかがってたみたい。
写真をとるために抱っこを代わろうと僕が手を伸ばしたら泣いて反り返って、池に落ちそうになってヒヤッとした。
人見知りだけじゃなく物見知りもあるもんなのかな?
仕事は折り返し。早く済ませてまた来たい。
土日も大忙しの最近は、娘のことを妻さんに任せきりになってしまっている。
娘は家の中で動き回るようになって大変になっているのに。
去年は娘が産まれてすぐだった今頃だけど、こんなにも忙しかったかな。
もうじき仕事もピークを越える。
早く越えないと娘に忘れられるかもしれないし。
もう少しの我慢。
妻さんには、たくさん我慢させてしまってる。
ほんとにごめんなさいだ。
おもちゃについた鏡をのぞく娘。
鏡を通して妻さんや僕を見つけると、にっこり、かわいい笑顔を見せてくれる。
僕たちが食事中も構わず、覗きこんでいる。
僕たちが気づかないでいると、「ん?」ってアピールする。
食事も早くすませたいけど、やっぱり笑顔が見たいから、僕たちも小さい鏡の中に娘を探して、「ここにいますよー。」って。
鏡を覗きこむ姿勢もなんとも言えなく愛らしい。
鏡が低い位置にあるから、首を傾げて、前屈もして、ちっちゃい娘がもっとちっちゃく、手でバランスも取りながら。
お母さんやお父さんが見えるかなって期待しながら頑張ってると思うと、答えてあげなきゃって、思ってしまう。
親バカかな?甘やかせすぎてるかな?