女の子らしく人形遊びが上手になってきた。
ごはんを食べさせたり、クスリを飲ませたり、トイレに行かせたり。
今あるオモチャじゃ物足りなくなってきたかな。
アンパンマンのガチャガチャを前にして、娘に百円玉を渡したら、娘はいっぱいに腕を伸ばし、背伸びして、百円玉を入れた。
まさか、できるとは思ってなかったから、妻さんも僕もビックリだった。
親がやらせないだけで、もっといろんなことが出来るようになっているのかもしれない。
加減が難しいな、と思った。
あと1ヵ月で2歳。みるみる成長中だ。
娘と二人で待っていると、検診を終えた妻さんが笑顔で帰ってきた。
この笑顔を見るまではどうしてもいろんな心配で頭がいっぱいになってしまうけど、今は安心と喜びでいっぱい。
でもすぐに、次の検診まで不安な気持ちになってしまう。これからしばらくは、この繰り返し。
誰か、お腹の子の心拍を自宅でも確認できる発明をしてくれないかな。
娘はまだなんのことか分からない様子。どんなお姉ちゃんになるのかな。
妻さんが診察室に入ったら「母しゃん、おしごと」って言って待っている。
お利口に待っていてくれる娘はきっとお母さんの おしごとをいっぱい手伝ってくれるお姉ちゃんになると思う。
ねぇねぇ母しゃん。
ねぇねぇ父しゃん。
娘がしきりに話しかけてくれる。「ねぇねぇ」ってどこで覚えたのかな?
「もうないよ。きれいになったとこ見ていって」
ぬいぐるみ遊びをしながら娘が言っている。絵本に出てくる一コマなんだけど、なぜその部分なのかは、わからない。でも、ぬいぐるみで上手にその場面を表現してる。
電話ごっこで、「え、そなの?じゃまたね。」って言っている。
意味はわかってないはずだけど、なんだかすごいなぁ、て感心させられる。
少し前はやっと二語文だと思ってたのに。
昨日はうちにもオニが現れた。
豆を買ったときに貰ったお面は、僕の顔には大分小さくて、妻さんには大ウケだ。
こんなんで大丈夫かな?と半信半疑でお父さんオニが登場したら、娘はグッとこらえている様子で固まった。
妻さんが「鬼は外」ってやるんだよって言いながら豆を撒いたら、その拍子に泣き出した。
あまりの泣くきようなのでかわいそうになってオニはすぐに退散。
しばらくして次は試しにお母さんオニに登場してもらったら、今度は見たとたんに大泣きして、これまたすぐに退散。
うちのオニはとても弱い。
それでも娘には相当効いたみたいで、そのあとは凄く聞き分けがよくなった。いつもは抵抗するドライヤーや歯磨き、寝る前のトイレ、寝かしつけもとってもお利口だった。
お利口過ぎても心配になる妻さんと僕は、「やり過ぎたかな?」と反省の節分になった。