初めはとても嫌がっていたのに、今では自分でかぶって、何か言いたげな顔で見てくるようになった。
お外だけじゃなく家の中でもかぶって見せる。
麦わら帽子をかぶると、妻さんや僕に「可愛いね。」って言ってもらえるから、すっかり気に入ってしまったようだ。
「可愛いね。」って言うと、とても嬉しそうにはしゃいでいる。
1歳4ヵ月になり、最近はコミュニケーションが成り立つようになってきたと思う。
洗濯物を畳んでいる時も、洗濯物を持ってきてくれたり、畳んだ洗濯物を積んでくれたり。
「ありがとう」って言うと、とても嬉しそうだ。
嬉しいから、もっと頑張ろうと、既に畳んだ洗濯物まで、渡してくれるのはご愛嬌だ。
僕も娘の笑顔が見たいから何回でも畳んじゃう。
どうやら娘はバナナが好きみたいだ。
一人で手を使って食べられるようになった娘にスライスしたバナナをあげると、すごいスピードでたいらげてしまう。
何故だか解らないけど、輪切りのバナナを必ず縦にして口に入れるのもいい感じだ。
スライスしないバナナをほお張る様子もとてもかわいい。
バナナはとても重宝する。育児の強い味方だと思う。
外出先でも手軽に皮が剥けて、すぐに食べられる。
身も柔らかいし、栄養も十分だ。
なんと言っても他のフルーツに比べて断然安い。
というわけでバナナスタンドを購入した。
保管しておくときに下に接している所から黒くなってしまうのを防ぐため。
100円ショップで売っていた。
久しぶりに100円ショップに行ったら、こんなものまで100円で買えるの?とテンションが上がってまった。
アカチャン用の安全グッズやおもちゃ。
もっと早く来ておけばよかったと後悔するほどだった。
100円ショップも、育児の強い味方だ。
僕の手を取って妻さんの居るところまで歩いた娘が、今度は、「えっ、えっ!」って言いながら妻さんに手を差し出した。
妻さんがその手を握ってあげる。
娘を真ん中にして、3人が手をつないで歩いた。
娘は満足そうに、満面の笑顔で僕達の顔を見上げて歩く。
「前を向いて歩かないと危ないよ」
心配だけど、ずっと見ていたい笑顔。思わず僕達も前を見ないで娘の顔ばかり見て歩いてしまう。
妻さんと僕が仲良くしているといつもご機嫌の娘。
両手で人の心をつなぐような、優しい人になってもらいたいな。
連休中に妻さんの友達の家の庭でプールに挑戦させてもらった。
人見知りで、友達の家に着いたときからすでに笑顔がひきつっていた娘は、案の定、プールに足をつけた瞬間から絶望的な泣きっぷりを見せてくれた。
プールの中でバンボチェアを置いてもらって、なんとか耐えていたけれど、プール遊びどころではなかったみたいだ。
友達のところの次男は娘より6ヵ月年下でお座りもまだ出来ないのに、ウーウー言いながら、何やら水遊びをしていて、僕はいつまでも泣いている娘に、「情けないなぁ」なんて、言っていた。
でも内心では、泣いている娘が可愛くて、そっと抱きしめたり、ほっぺにチュってしたり。
妻さんにはバレていたみたい。
親バカだけど。
親バカを目一杯楽しみたい。
家にあるおもちゃに飽きてきた感じの娘に、今度はブロックを買ってあげた。
でも、さすがに少し早すぎたみたいで今は僕が組み立てたものの分解が専門になっている。
レゴ世代の僕は、久しぶりのブロックに、何かしら熱い思いが復活してきてアレコレ凝ったものを作りたくなってしまった。
車なんかは、なかなかのデキだったのに、娘に呆気なく壊され、妻さんにも僕のこのブロックにかける熱い思いはあんまり伝わってないみたいで少し悲しかったりもした。