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一人っ子

「一人っ子の時間もわずかになってきたね。」

妻さんがしみじみと話してくれた。
もうすぐお姉ちゃんになる娘。
今はワガママいっぱい、甘えたい放題で笑っている。

妻さんの涙の理由は、娘に強く当たってしまう事だった。

イヤイヤ最盛期の娘。僕も娘のイヤイヤにイライラ最盛期だけど、僕は仕事を気晴らしにもできる。
妊娠してる妻さんは、もっともっとイライラなのに、発散もできないんだ。

それでいて娘は健気に笑いかけてくれるから、ふと、強く言い過ぎたことを後悔する。
ごめんね。っていう気持ちが強くなる。
僕も何度も同じ経験をしてるけど、妻さんは優しいから涙が出る。

「一人っ子の時間もわずかになってきたね。」
たくさん甘えさせたいと思っているのに、本当に難しい。

お腹にいる赤ちゃんの予定日までもうすぐ。

一人目の時と違って、これまでは、僕の頭の中の予想の通りに経過してきた。

でも、妻さんにとっては前回とは大違い。
まず、季節が違う。今年の夏は特に暑い。
つわりも、お腹の出方も、胎動も、全く違う。

そのとおり、同じなんてことは全くない。新しい命を迎えられるんだから。

この感覚のズレを、妻さんは感じていたのだろう。
朝、娘がまだ起きる前の二人の時間、ふとした時に妻さんが涙を流していた。理由は言わないで、ただ泣き出してしまった。

いっぱい辛い思いをさせていることに、気がついた。

ごめんね。

飛行機

お盆休みの一日、カクレクマノミを探しに水族園に行った。

現地に着いてから、この水族園は駐車場から入り口までの距離が、かなりあることを思い出した。来月出産予定の妻さんのお腹はとても大きいのに。申し訳なかった。

水族園では、カクレクマノミは見つけることができたけれど、娘の反応が期待したほどではなかった。
それは、人が多かったことに加えて、館内の暗さや水槽のレイアウトの影響で、娘が終始怖がってしまったせいだと思う。
また、そのために、いい写真が撮れなかった。
こんな感じで、いろんな悪いことが重なって、僕は来たこと自体を後悔し始めていた。

前回の水族館ではイルカショーも気に入って大満足だったのに、うまくいかないものだ。


帰り道、駐車場までの長い道すがら、娘が「あっ飛行機だよ」って指差した。
その方向を見ると、真夏の晴れた空に小さく飛行機が飛んでいた。「よく見つけたねぇ」

その後すぐに、また娘が「あっ」って、飛行機を見つけた。
僕たちが気付くよりも断然早く。
「すごいねぇ」って言うと、得意気だ。


僕たちが何もないと思う景色にも、何かを発見して、楽しんでいる様子の娘。
僕の沈んでいた気分を楽にしてくれた。

特別なところに行かなくても、平凡な日常でもいいから、みんなが笑顔になれれば、それでいい。笑顔の時間を出来るだけ長く共有したい。そんな気持ちが強くなった。


タツノオトシゴ

水族館に行ってから、海の仲間がお気に入りの娘。
イルカさんに、くじらさん
たこさんや、いかさんや、かにさん、かめさん
カクレクマノミ、ヒトデ、ハリセンボン

いっぱい覚えている。
たこさんは、グニャグニャ〜。
かにさんは、チョキチョキ。
特徴も覚えてる。


今日覚えたのは、タツノオトシゴ。
でも、「タツノオシゴト」って、覚えちゃった。

妻さんにもハマッたみたい。
可愛い間違い。「タツノオシゴト」っていう名前でもいいかもしれないな、と思った。

プール

実家に帰ったので、1年ぶりにプールで遊ぶことにした。
このプールは、去年買って、実家に置いておいたけど、去年は、泣いてしまって、克服できなかった。
今年は、どうかな。
 
 
今年は、妻さんの友達の子も呼んで、一緒に入ってもらうことにした。
入る前までは、とても楽しそうに「プール、プール」って、お友達とはしゃいでいたのに。
一度足をつけると、泣き出しちゃった。
 
お友達はとっても喜んで、満喫してくれた。
娘は遠くから眺めて立ち尽くしている。
 
かわいそうだったので、シャボン玉で遊んだ。
また、来年、挑戦すればいい。
 
少しずつ、成長してくれる娘が愛らしい。
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