少し離れたところで息子が座ってこっちを見てる。
僕が追いかけるようなふりをすると、ハイハイで逃げる。
その瞬間の仕草と表情が可愛い。
座ったまま両手を一度上げて、逃げる方向にバタンとして、ハイハイして、また座って、振り返って、僕を確認する。
慌てる顔や振り向いた時のニッコニコの息子の顔。
いつまでも覚えておきたい場面の一つだ。
息子はボケ担当だ。
家族で一緒に居るときは、必ず何かしらの突っ込みどころを提供してくれる。
それは、四角く寝グセのついた髪型だったり、積み上げた積み木をそーっと崩すやり方だったり、花火を見たときのキェーイっていう反応だったり。
自然で絶妙なボケ加減だ。
ただ者ではない。と思っている。
一家で風邪を引いてから久しぶりの外出は、よく行く公園だった。
娘はシャボン玉を持って行った。息子はまだ歩けないけど靴を持って行った。
少し寒かったけれど秋晴れの爽やかな感じがとても気持ち良かった。
公園には大きなコロコロ滑り台があったので、娘と一緒に滑った。
膝の上に娘を乗せて、意外と長いスロープでとても楽しかった。
家に帰ってから、お尻がヒリヒリすることに気がついた。
どうやら、コロコロ滑り台でお尻の皮膚がどうにかなったらしい。
でも、久しぶりの楽しいお出掛けだから、全く気にしない気にしない。
足の裏にヌルッとした感触がした。
ご飯粒を踏んづけたんだ。
コルクマットを敷いているから、よく見ないと見つけられない。
よく見ていたとしても、「まさかこんなところまで」というところで踏んづけたことも度々あった。
僕の息子の「やんちゃパワー」が最近ますます全開だからだ。
妻さんが作った「おやき」の掴み食べ。
ご機嫌なときは上手に口に運ぶ。そのしぐさはとっても可愛い。
でも、飽きたり、ご機嫌が良すぎたりしたら、大変。
おやきを手に持ったまま、振り回したり、テーブルに擦り付けたり、椅子から脱出を図ったり、頭をかいたり、下にそーっと置いたり、
その結果、ふとした拍子に、ご飯粒を踏んづけることになる。
やんちゃパワーを感じる瞬間だ。
いったい、いくつの風邪があるのだろう。
予防接種もたくさんしたのに。
医学も発達しているというのに。
そう思ってしまう。
先週からまた家族全員が体調を悪くしてしまったから。
おかげで妻さんの友達の家族との約束も3回目の延期をした。
鼻づまりで寝苦しそうな子供たちを見るのはとても辛い。
上手く鼻をかめないから、喉の奥でごろごろして、咳が出て苦しそう。
お出掛けも出来ないし、幼稚園も休まなければならないから妻さんのストレスも限界だ。
かつてないほど風邪が憎たらしいし、怖いと感じた。