スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

アサガオ (2)

友達のアサガオはもう随分前に花が咲いた。

娘のアサガオはツルはよく伸びるけど、花がなかなか咲かない。

帰省のときにも、荷物と一緒に持っていって、毎日水をあげた。

「やっぱり日当たりが良くないから」妻さんと僕の心配がだんだん大きくなってきた頃に、ようやく1つ咲いてくれた。

そのとき妻さんが「良かった!」と言ったのが心に残った。
喜びではなく、安堵の気持ちがこもった「良かった!」。

これで娘が悲しまなくて済む。
僕も同じ気持ちだった。

スイミング

お風呂でさえも、顔にお湯が掛かるのを嫌がる娘に、この夏試練が訪れた。

妻さんのお友だちから情報を得て、スイミングの夏季短期講習に行かせることにした。

講習申込時のクラス分けでは、「潜れない」ということで、文句なく一番下のクラスになった。

講習がいよいよ始まって、娘が「行きたくない」とか言い出すかもしれないと思っていたけど、家での様子は、嫌がることもなく楽しそうだった。
ただ、送迎から着替えまで全部を、息子を連れてやってくれている妻さんから聞いた話では、娘はクラスでも、あまり水に慣れていない方だと言うことだった。

講習の最終日は土曜日だったので僕も様子を見に行くことが出来た。

講習が始まってすぐに、妻さんの言う意味がわかった。
プールに足を浸けてパシャパシャするとき、僕の娘は一列に並んだ子たちの中でも一番顔を背けていた。

プールに入って顔を浸ける練習では、頭までズボンっと入ってしまう子もいたけれど、娘は鼻の先が浸くかどうかという感じ。それでも、顔を上げた後は手でしきりに顔を拭っていた。

次のカリキュラムは、ぐるぐる円に回りながら2箇所に設置されたフープをくぐる遊び。
フープをくぐる時は、顔を水に浸けないといけないようになっている。
僕は先生が見ていないところで娘が溺れたりしないかと、目を離さず、ハラハラしながら見ていた。

娘は、くぐった後に誰よりも顔を手で拭っていた。だけど、娘の前の男の子がズルしてフープの横をすり抜けたりしているのに、娘は真面目に頑張っていたことを僕は何より嬉しく愛しく感じながら懸命に応援していた。

講習の終盤に、最終日ということで泳力検定があった。
娘の順番は最後の方だった。
僕は順番が前の子たちの様子の観察に自然と力が入った。
どうやらジャンプ、顔つけ、潜る×2回、けのび、の順にクリアしていくらしかった。何人かの子は、顔つけができないと判定されたらしく、それで検定終了になった。
娘のレベルから見て、顔つけがクリアできるかどうかが勝負どころだと予想した。

いよいよ娘の順番がきた。
勝負の顔つけは、初めはやり方が違っちゃったみたいだったけど、やり直しではこれまでにないくらい顔を浸けることが出来た。
次は「潜る」、先生が指で頭を押してるのかな。頭が完全に潜らないとダメなようだ。
これまでの様子では、娘には絶対に出来ないと思った。でも、娘は思いきってドブンと潜った。
妻さんも僕もびっくり。そして、飛び上がるくらい嬉しかった。

潜る、の二度目は、深いところでサポート無しで潜れるかどうかを見るらしかった。
娘は頭のてっぺんが隠れるまできちんと潜ったけど、ここで検定終了となった。
どうやら不十分との判定だったようだ。

でも、僕にとっては十分だった。
帰りに渡された認定証、「もぐる」の項目が○になっていた。
自分のこととは違う嬉しさが込み上げてきた。

帰省

帰省した妻さんの実家では、娘と息子をこの上なく可愛がってくれた。
妻さんの両親に義姉、義理の祖母、常に誰かが相手をしてくれている感じで、子どもたちのテンションは常に高かった。

妻さんの同級生やその子どもたちも遊びに来てプールに入ったり、フルーツを食べまくったり、夏を満喫したと思う。

娘は義姉が大好きで、戻ってきてからもまだ名前を言っている。
特にピアノを教えてもらったのが嬉しかったようだ。
僕が何かを教えようとすると、出来なくてすぐに「もういい」ってやめてしまう娘が、義姉には1時間くらい集中して教えてもらっていた。

息子はいろんな人と出会ってたくましくやんちゃになった。
それに身体も大きくなったようで、脚や手が長くなった気がする。
ただ、一年前、初めてのプールや花火、虫にも恐いもの知らずだった息子は、今回の帰省では怖がりの娘よりも慎重なほどで、プールも花火も固まっていたのが意外だった。


妻さんと僕の夏休みも、これでおしまい。
色々な表情を見せてくれたおかげで、あっという間だった。

力作

4歳の娘ともうすぐ2歳になる息子が、僕のために書いてくれた。

字は、よく左右が反転しちゃうけど、お母さんが書いたお手本をしっかり見ながら上手に書くことができたね。

ブランコがたくさんの絵は、順番待ちしなくていいように、ってことで、お父さんもとってもいいアイデアだと思う。

お姉ちゃんに負けずに、青色でたくさん書くことができた息子は、きっと絵が上手になると思う。

妻さん、最高のプレゼントをありがとう。

どーこだ?

「アンパンマンはどーこだ?」
息子に聞くと
「フ」っと言って指を指す。

「フ」ではなく「ウ」かも?それとも「ア」かな?
とにかく文字で表現しにくい音で、僕が真似しようとしてもできない音。

その音が何となく心地よくて、僕はついつい、また「どーこだ?」ってしてしまう。
前の記事へ 次の記事へ

(c)2011 Takeuma