昨晩の寝る前に僕が「お片付けしよう!」と言うと、
娘が「はーい」と返事して、それまで遊んでいたおもちゃを片付けた。
特に変わった様子には見えないけれど、我が家にとっては信じられない光景だ。
いつも何度も言わないと、いや、何度言っても片付けない娘。
その夜は特別お利口さんだった。
息子が先に眠っている真っ暗な寝室に入った。
僕は娘が息子を踏んづけないように、スマホをかざした。
すると娘が「こっちも見せて」って言う。
何かな?すると娘が
「プレゼントまだないね。まだ来てないのかな?」
と小さな声で言った。
純真な娘は、その後もなかなか寝付けなかったみたい。
娘の心の中のサンタはどんなだろう?
僕はとびきり楽しい時間をまたもらった。
息子は妖怪ウォッチを観たい時には、「チ、みる」って言う。
そんな息子の妖怪ウォッチゴッコの話。
配役は、娘がなぜだかウィスパーすると言い出して、妻さんはジバニャン。
ということで、息子は景太くん。
すると話が始まらない。
だから妻さんのジバニャンが「あそこに妖怪がいるニャン。友達は何を呼べばいいニャンか」と無理やり進行。
そして、娘のウィスパーの出番「あれはさむガリだから、あつガルルを呼ぶといいです」
そこでいよいよ息子の景太くん
「バンバン」
さむガリをやっつけちゃった。
今度は娘がジバニャンやりたいと言い出したから、妻さんが景太くんで息子がウィスパー。
妻さん「あそこに妖怪がいるよウィスパー」
息子「…」
娘のジバニャンが「あれはさむガリニャン。あつガルルを呼ぶニャン」
息子「バンバン」
ウィスパーがやっつけちゃった。
これが息子の「チ」の話。
妻さんが教えてくれた話で、何度か思い出し笑いした。
それは、妻さんと娘と息子のアンパンマンゴッコの話。
配役を決めるとき、娘がアンパンマンに立候補して決まり、妻さんもジャムおじさんを立候補。
息子は、娘が「バタコさん」と言ったけど、そんなことはないと、妻さんが息子の意向を聞くと息子が「ばた※△%□!」と言ったそうで、バタコに決まった。
それで、アンパンマンの顔を新しくするシーンの再現が始まった。
バタコさんが「新しい顔よ!」と言ってジャムおじさんが作ったアンパンマンの顔を投げると、新しい顔になったアンパンマンが元気百倍になる定番のシーン。
娘のアンパンマンがピンチになって、妻さんのジャムおじさんが「美味しくなーれ、美味しくなーれ」って作った顔を息子のバタコさんに渡し、息子のバタコさんが受け取ったまでは正解だった。
ところが息子のバタコさんはその顔を、モグモグって食べちゃった。
その後もアンパンマンの顔を食べた息子のバタコさんがアンパンチを繰り出してどや顔をしたり、ハチャメチャだったそう。
妖怪ウォッチゴッコもまた、息子のハチャメチャぶりが面白かったので、妻さんにもう一回教えてもらうつもりだ。
最近、息子の「みてぇー!」が沢山聞こえるようになった。
「おとーさん、みてぇー」で僕のリアクションがイマイチだったら「おかーさん、みてぇー!」と連発している。
先週末は、みんなで電車に乗ってお出かけ。
電車に興奮した息子の「みてぇー!」が車内に何度も響いた。
けっこう大きな声なので、眠っている人にとっては迷惑だったと思う。
でも、可愛い「みてぇー」をみんなにも聞いてもらいたいという親バカな気持ちも確かにあって、「大きな声出しちゃダメだよ」と言いつつ、内心では自慢気な感覚に浸っていた。
朝型、ベッドで眠っている息子は戦っていた。
相手は鼻水だ。
鼻で呼吸しようとする息子とそれを阻止しようとする鼻水。
意地と意地のぶつかり合い。
夜眠るときは鼻水が優勢だったけど、朝は息子の方が盛り返していた。
でも、鼻の奥の方にはまだ鼻水がたんまりあるようで、油断をすると鼻からの呼吸が遮断され、苦しくなって、口から「はぁ〜」と息を出した。
次の呼吸では、また鼻での呼吸にトライする息子。
口から息を吸って、ふっ、と止まった。かと思うと、鼻から「シュー」っと大きい音で息を吐いた。
見事、息子の意地の勝利だ。
息子は眠りながらも戦っていた。
僕には息の詰まる時間。