息子を寝かしつけるには、寝たフリが一番効果的。
昼寝のときは妻さんも娘も一緒になって寝たフリだ。
娘はいつも、そのまま寝てしまうけれど、、、
夜も同じで、まだ家事が残ってる妻さんは寝たフリをする。
僕の帰りが遅くなった日。
妻さんが一人で寝たフリをしてくれているときに、ちょうど僕が帰宅してきた。
僕は忍び足で静かに動いていたけれど、
まだ起きていた息子は妻さんの耳元で小さな声で「おとさんかえってきた」と言った。
寝たフリ中の妻さんは可愛くてたまらなかったらしいけど、頑張って寝たフリを続けたそうだ。
妻さんから聞いたこの話がなんだか気に入っている。
また帰りの遅い日が続いてる。
子供たちが寝たあとの家に、音を立てないように入る。
妻さんも子供たちを寝付かせるためにしばらく横で添い寝中だ。
家の様子を見渡すと、パソコンデスクの上に、壊れたおもちゃが置いてあった。
子供たちは、おもちゃが壊れると、いつもここに置く。
右側の端が定位置。いつの間にか僕に修理してほしいときの決まり事になった。
僕は、おもちゃがあると嬉しい気持ちになる。
直すということ自体の楽しさと、子供たちに頼られてることの喜び。
簡単に直せる時もあるけれど、難しい時もある。
絶対に直してあげたいと思うから、うちには色々なタイプのボンドを揃えた。
父のプライドにかけて直す。
自然と気合が入ってしまう。
初めて「ドライヤー、方法」ってネットで検索した。
これまで全くどうでもよいと考えてきたドライヤーの正しい使い方。
自己流でも何の問題もなかった。
でも、娘の髪の毛が伸びてきて、ドライヤーをどう使えばよいのか、真剣に考えなければ、と思うようになった。
調べてみると、ポンポンと叩くタオルドライとか、ドライヤーのクールボタンとか、キューティクルが開くとか、閉じるとか、僕の知らない世界。
娘は来月5歳になるというのに、これまであまりに乱暴にドライヤーしていたことに反省した。
娘を持つ父としての自覚が足りなかった。ごめんね。
息子が戦隊ものにハマったようだ。
ウルトラマンやトッキュウジャー。
今度始まったジュウオウジャーにも釘付け。
以前は娘が見ていたプリンセス系に興味がある様子だったので心配したけど、どうやら戦隊ものの方が好きらしい。
「ウルトラマンゴッコしよう」としきりに言ってくる。
僕「じゃお父さんは何?」
息子「アントラン」(アントラーという登場怪獣)
僕が両手をハサミのようにして襲いかかると息子がググーとかヤヤーとか踏ん張りながら戦っている。
まだまだ弱いウルトラマンだけど、こうやって遊びながらたくましくなっていくのかな。
なんて思いながら、適当なところで「やられたー」ってぶっ倒れた。
娘の幼稚園の間に、運転免許更新に行った。
妻さんと息子と3人だ。
運転免許の更新のあとには外でのランチ。
考えてみれば娘のいない3人での外食は、これまであまり記憶になかった。
息子はここぞとばかりに甘えている様子。
「がっこ」(抱っこ)と、妻さんに言ったと思ったら、次は「とーさんがっこ」
と交互に何度も抱っこを楽しんだ。
僕も息子を抱っこしては柔らかいほっぺに癒されていた。